大震災２年 被災者アンケート
阪神・淡路大震災の発生から丸２年を前に、神戸新聞社は神戸市内の激甚被災地２カ所と兵庫県内各地の仮設住宅に住む計２３００世帯を対象に「震災２年・被災者アンケート」を実施、８７２人から回答を得た。持ち家の人の４割以上が元の場所へ戻ったのに比べ、借家人は約四割が断念しており、めどが立たない人を加えると３人に２人が悲観的な見通しだ。仕事の状況では、比較的安定している会社員などとは対照的に自営業者は収入が半減、またはそれ以下になった人が５割を超すなど苦境が続いており、「再建が進む人」と「取り残される人」との分化を示す結果となった。
