商店街を盛り上げる師走の風物詩として12日に予定されていた兵庫県三田市の「三田あきんどまつり」が、新型コロナウイルスの感染拡大で中止されることが決まった。中止は2011年にまつりが始まって以来初めて。年に一度しか味わえない名物の和菓子・米(よね)まんじゅう(米饅(よねまん))は、感染防止策を徹底して11~13日、市内の5店舗で販売される。
商店街代表などによる実行委員会が、11月27日の会議で決めた。新型コロナの感染拡大期に入り、市内でもクラスター(感染者集団)が発生したためという。
まつりは江戸時代後期から続く「三田せいもん」(誓文払い)が衣替えして始まった。今年も四つの商店街が歩行者天国となり、クイズラリーや福引きなどが企画されていた。
米まんじゅうは既に予約注文が入っていることもあり、予定通り販売する。きねや菓舗(三田町)と松栄堂(駅前町)のほか、西村清月堂の三輪本店(三輪2)とキッピーモール店(駅前町)、イオン三田ウッディタウン店銘店コーナー(けやき台1)の計5カ所。(高見雄樹)
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