みんなで巨大アマビエやキャンドルアートを作ろう-。コロナ禍でも地域の福祉施設利用者と住民がつながりを感じられる機会を設けようと、兵庫県三田市社会福祉協議会は20日から約1カ月、オンライン上で「写真と動画でつながる! あーと展」を初めて開く。アマビエを中心テーマに、施設の利用者が手掛けた絵や工作物に加え、住民らも協力して大掛かりな作品を作る様子を約5分の動画で紹介する。(喜田美咲)
社協や広野・本庄地区の福祉施設など10団体でつくる「広野本庄地区法人協働ミーティング」が企画。本庄小学校などが協力して昨年10月ごろから準備してきた。動画は社協のホームページなどから視聴できる。
メインとなるのは大人数で手掛けた2作品。その一つ「巨大なアマビエちゃん」は、本庄小の児童や施設利用者が縦3・5メートル、横3・3メートルの巨大なアマビエの絵に手形を押しつけて色を塗っていった。
もう一つはキャンドルアート。施設利用者や住民らが空き瓶に色を塗ったりシールを貼ったりしてキャンドルホルダー約370個を作り、今月3日夕、施設の職員らが校庭に集まった。
巨大なアマビエちゃんを中央に据え、教室の上から見て「願 ツナガル」の文字になるよう声を掛けあって配置。辺りが暗くなり、ろうそくの火で浮かび上がると歓声が上がった。
そのほか新聞紙や段ボールを使って、大人の身長ほどにもなる立体的なアマビエを作ったり、色紙を輪っかにしてつなげた「紐(ひも)のれん」にアマビエを描きだしたりした作品も登場する。
同ミーティングは福祉施設の利用者が地域と触れ合いながらできる社会貢献を考えようと、一昨年に発足。メンバーは月1回ほど集まり、情報交換をしている。オンライン展示会は地域住民と集まるイベントができない中、コロナの収束を祈り、気持ちだけでも集えるようにと企画した。
準備に参加した障害者支援施設「東山荘」(東山)の職員は「利用者さんに動画を見せたらきっと喜んでくれるだろうな」と笑顔を見せた。
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