がんの治療やけがで髪を失った子どもたちに人毛の医療用ウィッグ(かつら)を寄付する「ヘアドネーション」に、兵庫県三田市、宝塚市で暮らす親子3代の女性が取り組んだ。「髪を伸ばして切るだけで誰かの力になれるから、もっと普及してほしい」と思いは一つ。それぞれ3~5年をかけて伸ばし、娘は約50センチ、母と孫は約40センチを送ることができた。(喜田美咲)
三田市に住む母の足立みつゑさん(64)と宝塚市に住む娘の竹中美奈さん(36)、孫の心春(こはる)さん(9)。
美奈さんが伸ばし始めたのは4年前。高校教員の夫(48)から聞いた話に後押しされたという。教え子の女子生徒は2年生の時、脳腫瘍が見つかり、病院通いを余儀なくされた。
女子生徒は薬物治療を続ける中で髪はほとんど抜け、ウィッグを使い始めた。人工のものから人毛に変えると、自然に見えて通気性が良く、アレンジもできるようになった。ただ、ウィッグは保険適用外で、人毛はさらに値段が高くなる。
「ぜいたく品でなく、必需品なのに…」。夫から女子生徒の様子を聞くなどして、美奈さんもファッションの延長で伸ばし、キリのいいところで寄付しようと考えるようになった。
「献血は体調によってできなかったり、骨髄バンクも選考に通るだけで難しかったりしたけれど、自分にもできることだと思った」
◇
心春さんはもともと髪を結んだり編み込んだりするアレンジがしたくてロングヘアにしていた。ヘアドネーションは友だちもしていて知っていたが、美奈さんから聞いて学校の図書室で調べると関心が高まった。「やってみようかな」と親子で挑戦することにした。
一方のみつゑさんは娘と孫より先に5年ほど前から伸ばし始めていた。女優の柴咲コウさんがヘアドネーションをしたというニュースを見て、人毛のウィッグを待つ人に届けたいと思った。
3人は互いに髪を伸ばしていることに気づくと、意見は一致した。
「同じタイミングで切って、まとめて送ろうか」
◇
「そろそろかな」。宝塚市の自宅では日々、壁に貼った身長計で髪の長さを測ってきた。
まずは心春さんから。髪をゴムで結んで15本ほどの束を作り、美奈さんがカットした。その後、美奈さんの髪を夫や心春さんが1束ずつ順番に切っていった。
みつゑさんは長男(38)が営む三田市三田町の美容院「カットハウスTAKA」で。すっきりすると「もっと敷居の高いものだと思っていたけれど、自分でもできるのね」と笑顔を見せた。切った髪は乾燥させて寄付を受け付けるNPO法人に送るという。
心春さんのショートヘアは学校でも好評だという。美奈さんは「誰かのおしゃれやウキウキにつながると思うと、感慨深い。気軽に始める人が増えたらうれしい」と話した。

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