兵庫県三田市産のもち米「ヤマフクモチ」の製造販売を手掛ける会社「CmC(シー・エム・シー)」(三田市大原)のロゴマークに、湊川短期大学(同市四ツ辻)の学生が考えたデザインが採用された。ロゴ付きのパッケージに入った和菓子などの商品は百貨店の催事場やJAの直売所などで販売し、売り上げの一部を市内の子ども食堂などに寄付するという。
デザインはCmCの二つの「C」を上下に向かい合わせにして「m」をはさみ、鏡餅をイメージしている。昨年12月、市の「三田産農畜産物魅力発信事業」の一環として、同大学人間生活学科食育健康コースの2年生12人が、ヤマフクモチの米粉を活用したレシピを発表。その際、ロゴも一緒に市や生産者に提案していた。
デザインを一目で気に入ったCmC代表取締役の小南貴洋さん(30)が「ぜひ採用したい」と、早速ロゴ入りのパッケージを製作した。
同社はこれまで、主に家庭用として透明のパックに商品名を記したシールを貼り、パスカルさんだ一番館(川除)などで販売。新展開として、手土産に使えるようパッケージ全体を見直した。「ほんのお気持ち(餅)」とのコンセプトを込め、百貨店などへの販路拡大も図るという。
おはぎ(3個388円)はきなこ色、よもぎ入りのあんもち(同357円)はよもぎ色というように、商品に合った色を使い、モダンな柄の包装に。春に向けていちご大福の新メニューも企画中という。
また同社はデザインを無償提供してもらった代わりに、毎月の売り上げの一部を子ども食堂や地域食堂に寄付するという。小南さんは「地元の味を楽しむことで、身近な地域も応援してほしい」と期待する。
商品は今月9日まで「三田阪急」で開催中の「さんだびより×三田阪急」のコーナーで購入が可能。4月ごろからパスカルさんだ一番館などにも並ぶ。(喜田美咲)
