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就労支援事業所「トークゆうゆう」の田中加代子所長(右)と夫の昌明さん、言語聴覚士の天谷智子さん=三田市三田町
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就労支援事業所「トークゆうゆう」の田中加代子所長(右)と夫の昌明さん、言語聴覚士の天谷智子さん=三田市三田町
失語症の日をPRするしおり=三田市三田町
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失語症の日をPRするしおり=三田市三田町
トークゆうゆうで談笑する利用者ら=三田市三田町
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トークゆうゆうで談笑する利用者ら=三田市三田町
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オンライン講演会のQRコード
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 脳卒中や事故の後遺症で発症する「失語症」。「思っていることと違うことを言ってしまう」「文字は読めるのに意味が理解できない」など、日常生活がままならなくなる。誰もがなり得る障害だが、理解が進んでいないのが現状。NPO法人日本失語症協議会(東京都)などは「失語(425(しつご))症の日」の25日、オンライン講演会を開き、兵庫県三田市の就労支援事業所の関係者も登壇する。(小森有喜)

 失語症は、脳の言語中枢が傷つき発症する後天的な言語障害。読む▽聞く▽書く▽話す▽計算する-といった機能が低下する。

 発症後は、言葉が浮かばなくなる▽書類の内容が分からなくなる▽名前が書けなくなる-などで、仕事ができなくなり、生活が一変するケースが少なくない。失語症者は全国で約50万人いるとされ、他人とのコミュニケーションを恐れ、引きこもる人もいる。

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 「目に見えない障害で理解されにくく、認知度もまだまだ低い」と話すのは、三田市三田町で失語症に特化した就労支援事業所「トークゆうゆう」を開く田中加代子所長(71)=同市。夫の昌明さん(73)が当事者だ。

 昌明さんは化学繊維メーカーで働いていていた35歳の頃、出張先のアルジェリアで脳血栓に倒れ、失語症になった。言葉がつかえてしまうため、絵やメモ、ジェスチャーも使いながら意思を伝えている。

 加代子さんがトークゆうゆうを立ち上げたのは2004年。現在、市内や同県伊丹、西宮市から40~70代の15人が利用する。言語聴覚士らもボランティアで参加し、利用者は自然に会話を楽しみながら機能回復を図る。

 失語症の日は昨年、正式に認定されたばかり。同協議会などは昨年に続きオンライン講演会を企画した。午後1時半からユーチューブで配信し、当事者や言語聴覚士ら13組が話す。失語症者が生きやすくなるための社会資源の活用や支援制度のあり方を考える。

 田中さん夫妻は午後2時50分ごろに登場予定。昌明さんは、例えば散歩中に話し掛けられても、何も返せず悲しい思いをすることがあるという。当日2人は、これまでの経験や就労支援事業所の現状などを伝える。

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 同事業所では失語症の日に合わせ、しおり250枚を作った。表面はメンバーが植物や風景を描き、裏面では「失語症の方との会話のポイント」として7点を紹介している=表。同事業所や市総合福祉保健センターなどで配布している。また同センターでは30日まで、同事業所の利用者による絵画などの作品展を開いている。同事業所TEL079・559・0804

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