兵庫県三田市酒井の古刹(こさつ)、友松寺の住職の妻、陶尾裕子(すえおひろこ)さん(41)がシニア世代の終活をサポートする活動に取り組んでいる。資格を取り、自宅に会社も立ち上げた。終活を「人生の終わり方ではなく、これからどう生きたいかを考える時間」と位置付け、思いの残し方や部屋の片付け方を講演などでアドバイスしている。(喜田美咲)
入院や施設入居で家を空けることになったお年寄りらの空き家管理のほか、部屋の片付けやセミナー講師も担う。
陶尾さんが生前整理について考え始めたのは約4年前。寺から近い古民家に住みたいと検討した時だった。家は高齢の男性が一人で暮らしていたが、数年前に亡くなり、空き家になっていた。
所有者である男性の親族に尋ねると、「荷物がそのままになっていて、売れるほどのものじゃない」と言われた。結局、荷物ごと家を譲り受けたが、同様に片付けが手に負えず、放置されている家は少なくないのではないかと考えるようになった。
一般的に持ち主が亡くなり、離れて暮らす親族が週末に来て片付けたとしても、荷物が全部なくなるには数年を要するという。自らも住職の妻として人の生死を見つめてきたことから遺品整理に関心を抱いた。
さらに「どうせ整理するなら、生きている間にできることを伝えた方が、本人の前向きな生活も応援できるはず」と発起し、2020年2月、一般社団法人「生前整理普及協会」(名古屋市)の生前整理アドバイザー認定指導員の資格を取った。同月には、シニア世代をサポートする会社「わたしホーム」を立ち上げた。
徐々に講演の機会が増えてきた今年2月、三田市商工会が主催する講座で、墓の準備の始め方などについて話した。「第三者に身の回りの情報を伝えておきましょう」。そう話し終えた後、80代の女性が近づいてきた。
「先生のお話はよく分かったのですが、私には第三者がいないんです」。はっとした。一人暮らしやそれぞれが抱える事情により、頼る人がいないお年寄りが多くいることに気付いた。方法を調べ、死後事務委任ができる司法書士を紹介した。支援が必要な人を、課題に応じて適切な機関につなぐ。それらを一元化できる窓口を目指すようになった。
この春新たに要介護になった時や死後などの「もしも」に備えて意思を残す「エンディングノート」の書き方講座を準備した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令で延期になったが、他にも座禅会と組み合わせた生前整理講座▽衣類の断捨離指導▽三田市周辺にある墓地を巡り、アクセスや管理方法の違いなどを伝えるツアー-などアイデアは豊富だ。
生前整理とは、限られた時間を有効に活用し、快適に過ごすための準備だとする陶尾さん。弁護士や葬儀会社に相談するのはハードルが高いと考える人もいるといい、「1歩は難しくても、半歩踏み出した人たちを支えていきたい」と意気込む。
エンディングノート講座などは同宣言解除後に日程を調整する。わたしホーム(https://watashi‐home.com/)。

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