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路線バスで運ばれた野菜を降ろすパスカルさんだ一番館の職員=三田市川除
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路線バスで運ばれた野菜を降ろすパスカルさんだ一番館の職員=三田市川除
店頭に並んだ野菜=三田市川除
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店頭に並んだ野菜=三田市川除

 兵庫県三田市北東部の高平地区で収穫された農産物を路線バスに乗せ、市中心部の直売所に運ぶ「貨客混載」事業が本格的にスタートした。人口減少に直面する中、路線の維持はバス会社にとって重要な課題。一方、高齢化が進む生産者は、直売所までの出荷が負担となっていた。神姫バスで路線バスによる農産物輸送は県内初といい、同社の担当者は「新型コロナウイルスの影響により、県内全域でバス利用者が減っている。三田での取り組みを広げたい」とする。(土井秀人)

 市の中心部と北東部を結ぶ「三田-小柿線」の営業車両を利用する。バスは住民の重要な交通手段だが、少子高齢化の影響で赤字が続いている。一方、高平地区から直売所のパスカルさんだ一番館(三田市川除)までは片道約10キロ。主に生産者自身の車で運んでおり、運転の不安から「野菜を作りたくても作れなくなる」との声が上がっていた。ベビーカーに野菜を積み、バスで運ぶ高齢者もいたという。

 そこで神姫バスとJA兵庫六甲、生産者グループが連携し、今年1月19日~3月末に実証実験を行った。農産物は毎週火、金曜日の午前に搬送。高平小学校前停留所を出発するバスにコンテナを積み込み、乗客と一緒に運ぶ。終点の三田駅北口で乗客を降ろした後、回送で同館最寄りの停留所へ。同館職員がコンテナを受け取り、店頭に並べている。

 運賃は1コンテナ200~250円。実験期間中に19便を運行し、計116個のコンテナを搬送した。神姫バスは大人約50人分に当たる約2万6千円の収益を得た。担当者は「経費が掛からない純粋な利益となり、決して小さな額ではない。赤字路線でも何とか稼ぐ方法を考え、できる限り住民の足を維持したい」とする。

 JA兵庫六甲高平支店の担当者は「免許を返納する高齢者も増えており、出荷できないなら作付けをやめようと検討する人もいる。作り続けられるよう、取り組みが受け皿になれば」と話す。ただ、毎回出荷しているのは3~4人でバス停の近隣に限られており、「範囲の拡大などが今後の課題」としている。

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