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蔭山武史さん(中央)と、八十川勝監督(左)、ちめいどの2人(右上)ら映画製作メンバー=神戸市北区
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蔭山武史さん(中央)と、八十川勝監督(左)、ちめいどの2人(右上)ら映画製作メンバー=神戸市北区
これまで出版した著書やDVD=三田市内
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これまで出版した著書やDVD=三田市内

 全身の筋肉が少しずつ衰える厚生労働省指定難病「筋ジストロフィー」患者の蔭山武史さん(44)=神戸市北区=が、自身の著書「難病飛行」の映画化に向け、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」(CF)に挑戦する。映像作家の八十川(やそかわ)勝監督らの協力のもと、少年時代から変わらず夢を持って生きる姿を伝える。今月中に開始し、期間は100日間を予定している。(喜田美咲)

 目標金額は590万円。6~8月に出演者を決めるオーディションや撮影地の選定を進め、9~12月に撮影、来年1月末の完成を目指す。

 支援は3千円からでき、金額によってエンドロールへの氏名掲載のほか、映画の主題歌を歌う同県三田市在住の兄弟デュオ「ちめいど」から作詞作曲のプレゼント、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどで知られる映画監督で、蔭山さんとも親交のある山崎貴さんとオンラインで話せる権利といったユニークな返礼品もある。

 蔭山さんは5歳で筋ジストロフィーと診断された。筋力は徐々に弱り、入退院を繰り返してきた。現在は自宅で24時間呼吸器をつなぎ、寝たきりの生活を送るが、わずかに動くあごに付けたセンサーでパソコンを操作し、執筆などに取り組む。

 「難病飛行」は、幼少期から病と向き合いながら、恋をしたり旅に出たり、夢中で過ごしてきた日々を記録した1冊。映画は本の内容を中心に、八十川監督が蔭山さんと関わってきた人らを取材し、エピソードを加えていく。過去をたどりながら今と交互に描き、もう一つの著書「あの日の君は泣いていた」に収められた俳句や詩の内容も交えた構成を考えている。

 八十川監督はこれまで、他者への理解と障壁などをテーマにした作品を撮り続けてきた。2018年ごろ、蔭山さんからフェイスブックで連絡を受け、イベントなどで交流を重ねる。

 八十川監督は「蔭山さんから映画化の話を持ち掛けられ、最初に思い浮かんだのは『希望』だった」と印象を語る。「障害のある人=(イコール)弱い」という取り上げ方をされがちだが、そうではなく、それぞれに個性やパワーがあることを知ってほしいとして、「見た人がいい意味で裏切られる作品にしたい」と話す。

 主題歌を歌う「ちめいど」は、蔭山さんが作った歌詞に曲をつけ、イベントで披露するなどしてきた。2人は「武史さんに協力でき、うれしい」と意気込む。

 新型コロナウイルス感染症の影響などから、当初の予定より大幅に延期されたが、ようやく始動する。蔭山さんは「自分自身、幼い頃から映画に励まされてきました。見た人に勇気を与え、笑顔になってもらえる作品にしたいので、一緒に映画作りを楽しんでほしいです」と協力を呼び掛ける。

 24日ごろをめどにCFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」に掲載する予定。URLはhttps://camp-fire.jp/projects/view/413930

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