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済州市から贈られた「トルハルバン」像。まちの安全を守り、厄災を払ってくれるという=三田市天神1、市総合文化センター
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済州市から贈られた「トルハルバン」像。まちの安全を守り、厄災を払ってくれるという=三田市天神1、市総合文化センター

 日本政府が原発処理水の海洋放出の方針を決定したことを巡り、兵庫県三田市は、姉妹都市提携を結んでいる韓国・済州(チェジュ)市から放出阻止の協力を求める書簡を受け取ったことを明らかにした。対応について取材すると、担当者は「国が進めていることなので…」と口が重い。(土井秀人)

 「書簡の内容は報道されている通り」。市の担当者はそう答えた。

 韓国や日本の報道によると、済州市は日本政府の決定を受け、三田市のほか、友好都市関係にある東京都荒川区、和歌山市、大分県別府市の3自治体に対し、処理水の放出阻止へ協力を求める書簡を送った。また済州市長が、放出されれば日本や済州の漁業者、世界の海の生態に影響が及ぶと懸念を示したとも報じられた。

 三田市によると、書簡は13日、Eメールに添付されたPDFファイルで届いた。担当者は内容について「済州市が公にしている」とした上で説明。済州市は「日本政府が周辺諸国との十分な協議を通じて透明な情報公開と検証手順を踏むことを提案する」とし、三田市には「日本政府が賢明な判断をするように協力をお願いしたい」と求めたという。

 書簡を受けての対応について三田市は「済州市が海洋放出を重く受け止めていることは文面から分かるが、処理水の放出は国が決定して進めている内容。どんな返事をするかは慎重に検討している」とする。

 そもそも姉妹都市や友好都市は、親善と文化交流を目的に自治体間で結ぶ関係。三田市と済州市の交流は、1994年に済州市の大学生のホームステイを受け入れたことがきっかけで始まった。

 三田市国際交流協会と三田ライオンズクラブが中心となり、翌年には三田市の学生らを済州市へホームステイに送り出した。97年に姉妹都市提携に調印。以降、小中学生が互いに絵を送ったり、イベントに市民を招き合ったりしてきた。提携10周年には、済州市が石像を2体寄贈。友好のシンボルとして市総合文化センター・郷の音ホールに設置されている。

 市の担当者は「市民が主体となり、草の根で続けてきた交流。今後も関係を大切にしたい」とする。

 ほかの3自治体も取材に「対応を検討中」としている。

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