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三田まほろばブレッツァ内にある特産品を使ったサラダや唐揚げなどを準備している=三田市学園4
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三田まほろばブレッツァ内にある特産品を使ったサラダや唐揚げなどを準備している=三田市学園4
三田にゆかりのあるお酒を取りそろえ、開店を心待ちにする(左から)藤井勇気さん、樋口大騎さん、松前彩華さん=三田市学園4
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三田にゆかりのあるお酒を取りそろえ、開店を心待ちにする(左から)藤井勇気さん、樋口大騎さん、松前彩華さん=三田市学園4
タブレットから注文するモバイルオーダー方式を採用=三田市学園4
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タブレットから注文するモバイルオーダー方式を採用=三田市学園4

 兵庫県三田市学園4の商業施設「三田まほろばブレッツァ」内に21日、飲食店「学園バル・COMODO(コモド)」がオープンする。近くの関西学院大神戸三田キャンパスに通う学生らが、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を活用し、開店する。現在、昼のみ営業しているレストランスペースを夜間に借り、学生にも地域住民にも居心地のいい店を目指す。(喜田美咲)

 代表は小学生の頃から三田で暮らす理工学部4年の樋口大騎さん(21)=同市。所属する野球サークルの先輩で大学院1年の藤井勇気さん(24)、後輩で総合政策学部3年の松前彩華さん(20)と立ち上げる。

 三田まほろばブレッツァは県企業庁が整備し、「布袋クリエイティブ合同会社」(同県豊岡市)が運営。施設内では地元産の野菜や兵庫の特産品も販売している。新たな店では、こうした素材をふんだんに生かしたメニューを提供する。

 例えば料理は、但馬鶏の唐揚げや三田産レタスのサラダ、淡路産たまねぎを使った自家製タルタルソースのチキン南蛮など。調味料まですべて兵庫産にこだわった卵かけご飯、冷ややっこも用意する。

 酒も三田ゆかりの品を集めた。三田藩出身で、日本で初めてビールを醸造した蘭(らん)学者・川本幸民にちなんだ「幸民麦酒」のほか、市内唯一の造り酒屋岡村酒造場の「千鳥正宗」、広島県の酒造会社が三田産の酒米・山田錦でつくった酒が楽しめる。

 大学入学後、新聞記事で三田から若者が流出していることを知った。さらに昨春以降、新型コロナウイルスの感染が拡大し、飲食店が厳しい状況に追い込まれていると感じていた。地元を活気づける方法がないか考えた。

 「まほろば」内で特産品を販売するアルバイトをしており、施設内のレストランに出すメニューを考える機会があった。「工事関係者が来ることが多いから、がっつり食べられる焼き肉丼はどうか」「学生食堂より手作り感を重視したい」。客層やセールスポイントを考えるうち、店の運営自体に興味が湧いた。もともと同キャンパスの周辺は飲食店が少ない。「ないなら自分でやってみるか」。同施設の社長と相談し、今年2月に開店を決意した。

 初期費用などの資金集めは、同じ関学生がCFで三田駅前にハンバーガー店を開業するのを参考に、4月中旬に開始した。

 宣伝は会員制交流サイト(SNS)やチラシを使った。当初は大学で販売している弁当にチラシを付ける予定だったが、新型コロナの影響でオンライン授業が中心になってしまったため失敗。同キャンパス周辺のマンションや一戸建てを2週間かけて歩き、3人で3千枚をポスティングした。

 最初の1週間は1円も集まらなかったものの、その後3週間で目標の80万円を上回る86万9千円を達成。ポスティングを通じて大学周辺で多くの人が生活していることを知り、CFで地域住民から期待されていることも実感した。「安いだけじゃなく、みんなが落ち着ける場所にしたい」。イタリア語で「心地よさ」を意味するコモドと名付けた。

 3人で他の居酒屋を巡り、オリジナルメニューや価格の参考にした。居酒屋でのアルバイト経験がある藤井さんがお酒を選び、画像や動画の編集が得意な松前さんがチラシをデザインした。厨房(ちゅうぼう)などを任せるスタッフも5人集まった。

 注文は、タブレットを使う「モバイルオーダー」方式が中心で、非接触の感染症対策や人件費削減にもつなげる。樋口さんは「また来たいと思ってもらえるメニューを提供し、長く地域に愛される店にしたい」と意気込んでいる。

 営業は午後6~10時で、ラストオーダーは同9時半。日曜のみ休み。

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