三田

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中村哲さん
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中村哲さん
パネルを紹介する井藤尚生さん=ウッディタウン市民センター
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パネルを紹介する井藤尚生さん=ウッディタウン市民センター
パキスタンのハンセン病病棟で診察する中村さん(提供)
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パキスタンのハンセン病病棟で診察する中村さん(提供)
建設したモスクやマドラサ(寺子屋)(提供)
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建設したモスクやマドラサ(寺子屋)(提供)
中村さんが描いた用水路の構想図
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中村さんが描いた用水路の構想図

 非政府組織(NGO)ペシャワール会の現地代表としてアフガニスタンで人道支援に尽くし、2019年に銃撃されて亡くなった医師の中村哲さん=当時(73)。その活動の軌跡を振り返る企画展(神戸新聞社など後援)が、兵庫県三田市けやき台1のウッディタウン市民センターで開かれている。8月1日まで。(小森有喜)

 中村さんは福岡県出身。1984年にパキスタンの病院に赴任し医療活動に従事した。アフガンが干ばつに見舞われてからは用水路を建設し、農地の復興や拡大を推進。現地に根差して活動を率いたが、2019年12月、用水路の工事現場に向かう途中、武装集団に銃撃され命を落とした。

 今回の企画展は、市民グループ「平和を考える市民の会」(三田市)が主催。同グループにペシャワール会のメンバーが所属していることから中村さんの活動に関心を持ってもらおうと開催につながり、ペシャワール会から写真40枚を借り受けた。

 中村さんは現地で医療活動を続けるうち、清潔な水の不足が感染症のまん延を引き起こしていることを問題視するように。企画展では、水がほとんど枯れた川に赤ん坊が顔をつけて泥水をすする姿など、中村さん自身が捉えた写真も並べられている。中村さんは「100の診療所より1本の用水路を」と、用水路や農地拡大に注力するようになった。

 独学で土木技術を学び、現地の人と協力して用水路を工事した中村さん。護岸工事では、柳の根をはわせて強度を確保する日本の伝統技法「柳枝工(りゅうしこう)」を活用するなどした。生涯をかけ、東京ドーム3500個分にも及ぶ農地を開拓。現地で「カカ・ムラド(ナカムラのおじさん)」と慕われた。

 会場には、中村さんが現地住民のために建設したモスクやマドラサ(寺子屋)の様子や、自らショベルカーを動かす姿を捉えた写真も。「平和には戦争以上の忍耐と努力がいる」といった言葉も添えられている。

 平和を考える市民の会の井藤(いふじ)尚生事務局長(74)は「企画を通して、武力によらない平和活動への強い意志を感じてほしい」と話している。入場無料。午前9時~午後5時。

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