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トラップ大佐一家が合唱するシーン=フラワータウン市民センター
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トラップ大佐一家が合唱するシーン=フラワータウン市民センター
本番まで3週間となった1日の通し稽古=フラワータウン市民センター
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本番まで3週間となった1日の通し稽古=フラワータウン市民センター
ペアダンスの練習をする出演者=フラワータウン市民センター
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ペアダンスの練習をする出演者=フラワータウン市民センター
「ゴーストタウンになった三田を救うのは…?」というテーマで作られた舞台「令和19」=2019年(提供)
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「ゴーストタウンになった三田を救うのは…?」というテーマで作られた舞台「令和19」=2019年(提供)

 兵庫県三田市を拠点に活動する演劇グループ「劇団やる気」が21、22日、市総合文化センター・郷の音ホール(同市天神1)でミュージカルの名作「サウンド・オブ・ミュージック」に挑む。戦時下でも歌うことをやめなかった一家に、新型コロナウイルス禍で演じ続ける自分たちを重ね、今できる全力を作品にぶつける。(喜田美咲)

 練習場に指揮の声が響き、出演者がリズムに合わせてステップを踏む。5月から毎週土、日にある稽古は1日7時間に及ぶ。新型コロナによる施設の利用制限を受けながらも、出演者はマスクをつけたまま声を出し、ダンスに汗を流した。開演まで3週間となった今月1日、フラワータウン市民センターでは、通し稽古が始まっていた。

 サウンド-は第2次世界大戦前後のオーストリアが舞台。修道女マリアが、家庭教師として訪れたトラップ大佐の一家に、歌を通じて明るさを取り戻させていく物語だ。

 今回の舞台は劇団員と一般応募の人でつくり、小学生から60代まで計31人が出演する。演出には宝塚北高校演劇科スーパーバイザーの秋津シズ子さん(60)を迎えた。昨年、新型コロナの影響で公演が中止となっており、本番に懸ける演者の熱気は日に日に増している。

 スカートの裾を持ち優雅に舞う。舞台袖に引き揚げると慌ただしく着替え、再び役に入り込み、ステージへ飛び出す。トラップ一家が集まり「エーデルワイス」を歌うシーンでは、本当の家族のように温かな視線を送り合っていた。

 「せりふ覚えはまだまだだが、役が自分のものになってきている」と秋津さんは言う。順番が回ってきたからせりふを言うのではなく、相手の言葉に対して心から出た声として発する。練習やコミュニケーションを重ねたことで、表現することへの恥じらいがなくなり、楽しめるようになってきたという。

 演者同士も特技を生かして声を掛け合う。ダンスリーダーを務めるのは専門学校生の本田桃萌(ももえ)さん(19)=神戸市北区。小学生の頃から市民劇団で演劇に出演し、母校の宝塚北高校では演劇科で演出などを学んだ。「踊りの中に、いかに時代背景や登場人物の気持ちを入れられるか」といい、ステップや立ち位置など細かな動きだけでなく、一体感をつくろうとしていた。

 トラップ大佐役の野添悟史さん(56)は大阪府茨木市や高槻市を拠点とする合唱団「イベント合唱団」の副団長。コロナ禍で練習や発表の場が激減したこともあり、知人の紹介で今回参加することになった。歌唱で培われた深く響く低音が演者を引っ張る。「文化を途絶えさせないため、と言うと大げさに聞こえるが、一つのものをつくる達成感や歌う楽しさを仲間と共有し続けていきたい」

 劇団やる気は郷の音ホールが2008~15年に主宰した「三田市民演劇」の出演者らが集まり、17年に旗揚げ。市内外の会社員や主婦ら7人が参加する。三田市に演劇文化を根付かせたいと年1回、オリジナル作品などを公演している。

 劇団員でマリア役の池田光美さんは、原作の翻訳や演出助手も手掛ける。「舞台初心者もいるがお金をいただく以上、プロの意識を持ってやり遂げる」と決意を込め、「知っている曲は一緒に体を揺らしてほしい。映画とは違った舞台版の作品をぜひ楽しんで」と呼び掛ける。

 21日は午後3時と同6時、22日は午前11時と午後3時。1人2500円(前売り2千円)。25~27日にオンラインでも配信する(視聴料2千円)。劇団やる気TEL050・5867・2946

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