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義肢装具士としてパラリンピックをサポートする唐内健太さん=三田市福島
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義肢装具士としてパラリンピックをサポートする唐内健太さん=三田市福島

 神戸医療福祉専門学校(兵庫県三田市福島)の卒業生で、同校で教員を務める唐内(とうない)健太さん(34)が、開催中の東京パラリンピックに義肢装具士として携わっている。学生時代から意識していたパラでのサポート。「技術者として、選手が公平に競えるように役割を全うする」と誓う。(喜田美咲)

 総合医療福祉機器メーカー大手で、大会のオフィシャルサポーターであるドイツの「オットーボック」が集める技術者に選ばれた。同社員以外に日本では11人、世界からは合わせて100人が派遣される。選手村や各競技場など14カ所に設けた無償修理ブースで、車いすや義肢、装具品などのメンテナンスにあたる。

 小学校の級友が下肢装具を付けていたり、テレビで義足の人を見たりするたび、「どんな人が作っているんだろう」と興味を持った。義肢装具の種類や役割を知るうち、「障害を支えるだけでなく、個性を表現するためのツールなんだ」と感じるようになった。ものづくりへの関心と医療に携わりたい気持ちが合わさり、義肢装具士を志した。

 パラリンピックに派遣されることは専門学校時代からの夢だった。卒業後、そのまま同校への就職を勧めた当時の恩師は、2008年の北京パラに赴いており、現地での様子を聞いていた。その景色を自分の目でも確かめたかった。パラで活躍するには英会話が必要との恩師の教えを守り、2年前から日中は専門学校に勤め、夜間は外国語大学で語学を学んだ。

 今回の現地入りは8月28日~9月3日で、31日には折り返しを迎えた。「選手村では次々に修理の依頼が来るが、他の技術者と臨機応変に対応している」と唐内さん。車椅子のパンク修理や部品交換のほか、部品のサイズが合わない場合は一から作れるかを周囲と相談する。会場では試合直前の選手と触れ合うため、拍手で送り出す臨場感や一体感も味わっている。選手に安心してもらえるよう、残りの日も精いっぱいやるだけだ。

 唐内さんはパラで掲げられている四つの価値(勇気、強い意志、インスピレーション、公平)のうち、「公平」は義肢装具士が支えると考える。「異なる障害がある人たちが同じフィールドで競い合うために、誰もが全力を出せる状態を後押ししていきたい」

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