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オリジナルパンを考案した三田祥雲館高校の生徒=三田市学園1
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オリジナルパンを考案した三田祥雲館高校の生徒=三田市学園1
生徒に協力したパン工房「ポカポカパン」の羽渕みな子さん=三田市下井沢
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生徒に協力したパン工房「ポカポカパン」の羽渕みな子さん=三田市下井沢
試作中のカボチャのクリームパン(提供)
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試作中のカボチャのクリームパン(提供)
黒大豆枝豆とクリームチーズのパン(提供)
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黒大豆枝豆とクリームチーズのパン(提供)

 三田祥雲館高校(兵庫県三田市学園1)の2年生4人が、三田産の野菜を使ったパンを考案した。パンを製造販売する地域住民の力を借りて実現。地元の食材のおいしさを若い世代にも広めるため、4日午前10時から、パスカルさんだ一番館(川除)で販売に挑戦する。(喜田美咲)

 メンバーは、吉井菜々花さん(17)▽西中村涼香さん(17)▽高橋あやさん(17)▽山内美衣柚さん(16)。3年間を通して生徒が興味のある分野の学びを広げ、最終年次にその成果や発見を論文にまとめる「探究」の授業の一環で、気になるテーマが似ている生徒が集まった。

 探究内容を考える中で、身近すぎて意外と見えていなかった地元三田について知りたくなった。市のホームページを見ると、地元食材を使う飲食店や小売店をPRする「さんだ地産地消認定応援店」制度があることに気付いた。

 パスカルさんだ一番館の近くに住む高橋さんは、小さい頃からパスカルにある地元野菜を食べて育った。「取れたての野菜はみずみずしさや味の濃さが全然違う」。その魅力を広めたいと、テーマを「市の地産地消の取り組み」に決めた。

 パスカルを訪れると、にぎわっているが、若い客が少ないと感じた。西中村さんは「大人になって三田に住んでいても、出て行ったとしても、ずっと地元を大切にしたい」と思った。若者が買いたくなるかわいくておいしい、手軽に食べられるパンを作ることにした。

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 パスカルに聞いたおすすめの野菜から作りたいパンに合う5種類を選び、紹介を受けた下井沢のパン工房「ポカポカパン」の羽渕みな子さん(59)に協力を依頼した。同工房は毎週水、金、土曜にパスカルへ地元野菜を使ったパンを出荷している。

 「野菜を切っただけでみずみずしさに驚いた」と吉井さん。4人は6月上旬にメニューを考え、7月に羽渕さんに提案。8月に工房で試作した。試行錯誤の末、3種類を生み出した。

 一つ目が、市の特産カボチャ「さんだくり南瓜(なんきん)」を使ったクリームパン(150円)。カボチャを練り込んだオレンジの生地を頬張ると、濃厚なカボチャとカスタードのクリームがあふれる。「他のカボチャと食べ比ると、よりホクホクしていて甘いと分かった」と山内さん。最初はクリームをたっぷり挟んだイタリアの伝統菓子「マリトッツォ」に挟む予定だったが、その甘さゆえに重たくなると考え、変更した。

 二つ目が、「アスパラとトマトのトルティーヤ」(200円)。野菜を大きめに切り、本来の食感や素材の味を生かした。三つ目の「枝豆とクリームチーズのパン」(100円)には、粒が大きく濃い味が特徴の三田産黒大豆枝豆を使用した。3種類とも20個を準備する。

 4人は全員運動部。夏休みも練習の合間に集まり、メッセージアプリで連絡を取り合った。

 新型コロナウイルスの影響で、当初希望していた生徒自身のパン製作や手渡しでの販売はできなくなった。悔しさは残るが、4日は朝から工房で手伝い、店頭では味の特徴を書いた手作りのチラシを配布して客を呼び込む予定だ。会員制交流サイト(SNS)も活用して、同世代にも発信する。

 4人は三田の野菜を広め、地域を元気づけるとともに、もう一つ願う。「高校生も地元を大切にしたいと思っていることを大人に知ってもらいたい」

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