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開発に携わった「ORIGAMI」の(左から)野田知子さん、山口知夏さん、渡邊友美さん=三田市貴志
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開発に携わった「ORIGAMI」の(左から)野田知子さん、山口知夏さん、渡邊友美さん=三田市貴志
折りたたんだ状態は胸ポケットに入るほどコンパクト
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折りたたんだ状態は胸ポケットに入るほどコンパクト
およそ1秒で箱形に
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およそ1秒で箱形に
コンビニのレジで弁当を入れるのにも便利
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コンビニのレジで弁当を入れるのにも便利
最適な形、素材は何か。試行錯誤を重ねた
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最適な形、素材は何か。試行錯誤を重ねた

 コンビニのレジを通る時、こんな経験をしたことはないだろうか。エコバッグを広げて商品を詰めるのにもたつく。次の客に遠慮して、両手に財布や買ったものを抱えて店を出る-。そんな小さくも日々繰り返すもやもやを解消しようと、主婦ら6人が「1秒で開いて自立するエコバッグ」を開発した。兵庫県三田市貴志に会社も設立。利用者を広げ、レジ袋削減への効果も期待する。(喜田美咲)

 合同会社「ORIGAMI(オリガミ)」が手掛けるエコバッグ「ORIBA(オリバ)」。畳んだ状態から両サイドのつまみを引くと、箱形に自立する。中に商品を置き、持ち手を引き上げるだけで袋詰めができる。開いた時のサイズは縦、横、高さとも21センチ。厚さ4ミリほどに折りたため、胸ポケットに収納できるコンパクトさも特徴だ。

 およそ3カ月、自分たちで「市場調査」してニーズを探り、たどり着いた絶妙な形。製作のきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大だった。

 オリガミは、三田市出身で、海外製品の輸入販売を手掛ける「C is(シーイズ)」の山口知夏代表(38)=神戸市東灘区=を中心に設立した。シーイズでは、予約販売で得た収益で海外の製品を輸入し、日本での独占販売権を得て、購入者に届けている。山口さんは昨年3月、講座を開き、この仕組みを受講者にレクチャー。実際に海外の展示会へ買い付けに行こうとした矢先、新型コロナが猛威を振るい始めた。

 海外の工場はロックダウンし、商品を探しに行けなくなった。「輸入できないなら、まだ日本にない商品を作ってみませんか」。昨年8月、受講した主婦らに新たなビジネスを提案した。

 主婦の強みを生かせる身近なもので質が良く、値段も手頃-を条件に、商品を検討した。政府が全国の小売店などにレジ袋の有料化を義務付けた直後の時期だったことなどから、エコバッグの開発に決めた。当時、エコバッグは次々と市場に出回っており、すぐに飽和状態になることが予想された。マチがあるものやコンパクトなだけでは勝負できない。より便利で快適な商品を開発できないかと頭をひねった。

 メインのターゲットを、昼食どきの30、40代のサラリーマンに定めた。グループメンバーがオフィス街のコンビニを巡り、購入品の傾向やエコバッグ利用の有無を見て、課題を探った。会員制交流サイト(SNS)でのつぶやきも分析。エコバッグについて書かれた約400件のうち、「袋詰めに手こずる」といった不満が最も多いことが分かった。

 コンビニはスーパーと違い、袋詰めの台がないことが多い。さっと出せてその場で店員に入れてもらえるような形状は何か。弁当を温めている待ち時間を使い、店員がレジ袋を箱形に広げてスタンバイしていることに注目した。

 「袋を自立させる」。折り紙で箱を作り、試作を繰り返した。最適な生地を探す中、薄くて軽いけれど、固くて丈夫な、競技用のたこ「カイト」が目に留まった。広げた際、側面がひしゃげない縫い方を模索した。一つの動作で開くように、といった改良を重ね、完成まで10カ月。たどり着いた製法は特許を出願中だ。

 開発資金は、7月31日から予約販売型のクラウドファンディング(CF)で募っており、すでに850人以上が応募。目標の300万円を上回る350万円超が集まった。今後は、ネットショップや自社の販売サイト、地域のパン店などでの販売を目指すという。山口さんは「6人集まると、予期しないアイデアが生まれた。一度使えば便利さを実感してもらえるはず」と話している。

 ORIBAは税、送料込みで2980円。CFは今月21日まで専用サイトの「Makuake(マクアケ)」で募っている。ORIGAMIメール(info@oriba.shop)

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