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参加者に自らの経験を語る渡辺さん=三田市けやき台1
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参加者に自らの経験を語る渡辺さん=三田市けやき台1

 発達障害との向き合い方を考える講演会が2日、ウッディタウン市民センター(兵庫県三田市けやき台1)であった。発達障害の息子を持ち、自身も似たような特性があるという渡辺英雄さん(50)=同市=が登壇。参加した24人に向け、子どもが自分らしく過ごせるための接し方や、周囲への働き掛け方について話した。

 講演の要旨は以下の通り。

 発達障害と呼ばれる自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断される人には、落ち着きがないなどの特徴がある。障害として見られにくく、「怠け者」や「わがままな人」だと誤解されやすい。軽度だとなおさら理解されづらく、問題を抱えてしまうことが多い。

 保護者も隠したがって言わない場合があるが、かえって周囲に迷惑を掛けてしまう。わが家では全てオープンにして「その代わり、みなさん助けてください」と協力を求めるようにしている。

 発達障害への対処より難しいのは、そこから起こる二次障害。気付かないうちに相手を不快にさせることがある。思いがまとまらず、伝わらないことが鬱(うつ)や不登校、いじめの被害につながる。

 学校や息子の友人に頼み、何かあれば本人じゃなく教員を通して親に伝えてもらう連絡ルートを作った。聞いた内容を家庭で共有して、子どもと一緒に対応を考えられている。

 子どもと向き合う中で、一番やってはいけないのは比較すること。「こうあるべき」という考えをすると、合わないと自信をなくし、自己肯定感を下げてしまう。興味のある分野を伸ばし、できたことを褒める。結果より過程を見てあげてほしい。

 自分自身も子どもの頃、朝起きるのが苦手▽部屋を散らかす▽忘れ物が多い-などの特性が見られたが、入った会社での教えを生かして改善できた。「整理整頓、清掃清潔」を心掛けると頭の中も整理できた。

 もちろん家族の協力が必要。計画性を身につけるため「やることリスト」を作ったり、生活サイクルを確立するため勉強や睡眠の時間は一緒に取るようにしたりした。

 発達障害の特性がある子は周囲の理解や助けがあれば、優れた能力を発揮できる。休みの日は親子で体を動かす。散らかっても料理するのを見守る。教室での学習が難しいなら、家で予習に付き合う。

 頭を下げたり、心配したり、大変なことはたくさんあるが、子どもの意欲に驚くことや、地域の温かさに触れられることもあった。周囲に頼るように、似た経験のある保護者らでコミュニティーを作り情報共有していきたい。(まとめ・喜田美咲)

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