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結婚指輪を交換する小牧顕士郎さん(左)と愛さん=三田市三輪
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結婚指輪を交換する小牧顕士郎さん(左)と愛さん=三田市三輪
スコアボードにはチームメイトからのメッセージが=三田市三輪(撮影・喜田美咲)
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スコアボードにはチームメイトからのメッセージが=三田市三輪(撮影・喜田美咲)
家族や選手から祝福されて退場する新郎新婦=三田市三輪
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家族や選手から祝福されて退場する新郎新婦=三田市三輪
誓約書を参列者に披露=三田市三輪
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誓約書を参列者に披露=三田市三輪

 球場にアナウンスが響き渡る。チームメートや観客の拍手で登場したのは、ユニホーム姿の選手ではなく-。

 兵庫県三田市を拠点に活動する野球のさわかみ関西独立リーグ球団「神戸三田ブレイバーズ」の選手が、ホームグラウンドであるアメニスキッピースタジアム(三輪)で結婚式を挙げた。家族らが見守る中、フィールドの緑と陽光で新婦のドレスが真っ白に浮かび上がり、球場は祝福ムードに包まれた。(喜田美咲)

 同球団の川崎大介代表が、フォトウエディングなどを手掛ける「つなぐウェディング」(同県西宮市山口町)のサービスを知ったのがきっかけ。球場を使った挙式や撮影に力を貸してほしいと願い出た。

 スタジアムウエディングの1組目となったのは、同球団の小牧顕士郎投手(23)と妻愛さん(20)。式には約50人が参加し、親族やチームメートはグラウンドで、友人らは客席から見届けた。

 「顕士郎君 愛さん ご結婚おめでとうございます!」と記されたスコアボードを背景に、新郎新婦が指輪を交換。誓いのキスを交わし、誓約書に記入した。その直後、式後に対戦する06ブルズ(大阪府東大阪市)の選手がサプライズプレゼントで祝福。式は全体で15分ほどだったが、チームメートや観客の祝福で、会場に一体感が生まれた。退場後は球場の外で記念撮影を楽しんだ。

 小牧投手は神戸市出身。小学5年から野球を続け、神戸弘陵学園高校から芦屋大学に進学、1年生からブレイバーズに入団した。大学卒業を期限にプロになる目標を定めたが、最後の1年は新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、予定通りに試合が行われなかった。

 1年延長して残った今シーズン、「セーブ王」の称号を得ることができ、次のステップに進むことを決断。今季で退団し、来年2月に関東の会社に就職する。式を終え「試合より緊張してあっという間だったけれど、とても感動した」と小牧投手。年下なのにしっかりしている愛さんに引かれた。愛さんも新郎の「意味が分からないぐらいポジティブなところ」が好きだといい、2人は「幸せな家庭を築きます」と語った。その後行われた試合は、ブレイバーズが11-3で勝利し、2人の門出に花を添えた。

 同球団は今後、野球好きな人などスタジアムでの挙式や写真撮影の希望者に協力していきたいという。

 神戸三田ブレイバーズTEL079・556・5702

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