三田

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巣の中で重なるように寄り添う2羽のツバメ=三田市内
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巣の中で重なるように寄り添う2羽のツバメ=三田市内
物干しざおに止まるツバメ(提供)=三田市内
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物干しざおに止まるツバメ(提供)=三田市内

 「渡り鳥であるはずのツバメが、今も納屋にいるんです」。兵庫県三田市の本庄地区に住む女性(80)の自宅で、12月中旬になってもツバメが2羽、巣の中で身を寄せ合っていると神戸新聞に連絡があった。渡る時期を逃してしまったようだが三田の寒い冬を越せるのだろうか。心配になって訪ねた。(喜田美咲)

 ツバメは長距離を移動する渡り鳥。春に日本にやってきて、寒くなる前に東南アジアの温暖な地域へ飛んでいく。5月には、三田駅構内でぎっしり並んで親を待つ7羽のひなを取材したこともあった。

 女性によると、納屋には24個の巣があり、毎年3月20日ごろにそれぞれの巣につがいがやってくる。自由に出入りできるよう、ツバメが巣立つ秋ごろまではシャッターを開けて見守る。

 稲刈りをした9月20日には、虫を食べようと多くのツバメが飛び交った。次の地へ飛び立つ前には、家の前の電線に100羽近くが並び「さようならと言われているようだった」と振り返る。

 しかし11月になっても雄と雌の1羽ずつが一つの巣にいることに気付いた。12月も日中は外を飛び回り、夜には戻ってきた。

 県立人と自然の博物館の布野隆之研究員=鳥類学=によると、何らかの原因で日本をたつ時期が遅れてしまったと考えられるという。渡る時期がずれたことで海上の気流が変わり、飛びにくくなって引き返す現象が起きたようだ。

 県鳥獣対策課によると、「かわいそうだと思う気持ちは分かるが、鳥獣保護法に基づき、介入しないのが大原則」。人に飼われると、えさの取り方を忘れ、野生に戻れなくなる。人間のにおいがつくと仲間からも警戒されるようになり、生態系保護のためにも自然の摂理に任せないといけない。

 ただ、巣の周りを囲って防寒対策することなどは問題ないという。女性は「ストーブをたいてあげようかな」と見守り方を考えていたが、28日、「飛び立ったようだ」と知らせてくれた。

 年末のイベントやお正月の準備でにぎわう町の様子につられたのかな? 無事に暖かい地域へたどり着けますように。

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