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トーチを触って重さを確かめる児童と三木尚美さん(中央奥)=三田市下里
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トーチを触って重さを確かめる児童と三木尚美さん(中央奥)=三田市下里
高平小の児童宛てに届いた地域のお年寄りからの年賀状=三田市下里
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高平小の児童宛てに届いた地域のお年寄りからの年賀状=三田市下里

 兵庫県三田市内の幼稚園と小中学校、特別支援学校で11日、3学期の始業式があった。「勇猛果敢な(今年の干支の)虎のように、何事にも勇気を持って取り組もう」。高平小(下里)では田中智久校長があいさつ。児童は教室で、パワーポイントを使って冬休みの思い出をプレゼンしたり、クラス目標を決めたりして、新たな学期のスタートを切った。(喜田美咲)

 式の後には、東京五輪で聖火ランナーを務めた市内のランニングチーム「さんだくろす」代表三木尚美さん(55)が、トーチやユニホームを披露する特別授業があった。

 「トーチを真上から見ると桜の花びらみたいに見えるでしょう。これ、東日本大震災の仮設住宅の廃材から作られているんです」。ピンクゴールドに光るトーチを三木さんが掲げると、児童はじっと観察した。

 さんだくろすは障害の有無にかかわらず、走れる環境をつくろうと、2018年3月に結成。月2回、自閉症や知的障害のある人が、伴走ボランティアと一緒にランニングを楽しんでいる。チームは昨年5月、同県丹波篠山市であった聖火リレーに参加し、記念にトーチを購入。五輪の感動を共有し、障害への理解を深めてもらおうと、希望する学校に貸し出している。

 この日、三木さんは「出会いを大切に夢を持って生きよう」と題して講演した。

 三木さんの長男でさんだくろすのメンバー、良紀さん(28)には「相手に思いを伝えるのが苦手」といった自閉症の特性がある。それでも仲間と一緒に体を動かすことを楽しみ、これまで3回、伴走者とフルマラソンを走った。メンバー8人と聖火リレーにも挑戦。手作りのトーチで練習した。

 息子の走る姿を見て、三木さんは「夢を持つことが大切」だと感じたという。やりたいことがあると意欲が湧いて努力ができる。すると、いい出会いやチャンスに巡り会えて夢を実現する力になる。「まず行動してみよう」と児童に呼び掛けた。

 6年生の女児(11)は「障害のある人もみんなと同じように頑張れるよう、手伝いたいと思った」。小学生のバレーボールチームでキャプテンをしているという男児(12)は「諦めなければ夢はかなうんだと思った。3月にはバレーボールの最後の試合があるので、優勝できるように頑張る」と話した。

 また、校長室前の壁には、地域のお年寄りから送られた年賀状が一面に張り出された。同校では2020年度から、児童が校区内のお年寄りに年賀状を送っており、「年賀状が生きる力になります」「友達と仲良く過ごしてね」など約100通の返信があった。

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