「みんな内緒やで。先生な、パン屋さんになりたいねん」。3年前、子どもたちにそう告げて、新たな道へ進んだ元小学校教諭が夢をかなえた。兵庫県三田市の羽渕みな子さん(60)が30日、自宅横にパン店「ポカポカパン」を開く。パスカルさんだ一番館(川除)では2年半前から販売され、知る人ぞ知る人気パン。ついに、実店舗が誕生する。(喜田美咲)
トマトやジャガイモを載せ、2種類のチーズが溶け出す季節野菜のピザ(税抜き220円)。黒豆とクリームチーズ入りのクロワッサン(同200円)。全粒粉とライ麦粉の生地にメープルシロップでコクを出し、ドライフルーツやクリームチーズを練り込んだセミハードパン(同200円)。
「載せすぎって言われるぐらい具材をぎゅーって詰め込むのが私のパン」。チーズやイチゴ、黒豆など、三田の農園や牧場から実際に食べておいしいと思ったものを仕入れ、その時取れる作物から季節を感じてもらう。「食いしん坊」な自分が、買いたいと思える値段で提供する。
店は土日のみの営業で、30~40種類、400個ほどを並べる。平日は週2、3回、パスカルさんだへの出荷を続ける予定だ。
パン職人を目指したのは、市内で小学校教諭をしていた57歳の時。「新しいことを始めるなら今だ」と早期退職した。
その3年ほど前、長女に誘われて行ったパン教室がきっかけだった。パン作りの経験はなかったが、生地をこねると癒やされた。何を載せようか、どんな焼き上がりになるか。心が躍った。
教師として国語教育に力を入れてきた。得意な子が退屈せず、苦手な子が楽しめる授業を追求した。読書教育を重視し、研究冊子に寄稿したこともあった。
パン作りに出合い、「何歳になっても新しいことは楽しい」と思った。全く違う世界だったが、道を究めるため2019年3月に退職。その後、パンの専門学校に通い、有名ホテルで調理経験を持つ講師、米澤孝一さん(48)から技術を教わった。
同年11月からパスカルさんだに並べると、ぜいたくな味わいが口コミで広がり、すぐ売り切れるようになった。「でもやっぱり、パンは焼きたてが一番」と羽渕さん。客からの要望もあり、出店を決意した。
店名には、食べた人が心も体も温かくなるようなパンを作りたいとの思いを込めた。地域のお年寄りが気軽に立ち寄れるよう、店内にはイートイン用のカウンター席も用意した。今は新型コロナウイルス禍でおしゃべりとはいかないが、いつか地域の人がゆっくりできる場所にしたいと考えている。
昨年、かつての教え子が参加するウオークラリーでパンを提供した。2年生だった子たちは5年生になっていた。「教え子に食べに来てもらうのが次の夢になった。みんなに喜んでもらえる味を作り続けたい」
午前9時半開店で売り切れ次第終了(初日の30日は正午開店)。ポカポカパンTEL070・8965・1716

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