■京極大助研究員
4月から5月にかけて春を彩る花のひとつにタンポポがあります。日本には多くの種類のタンポポが生息しています。兵庫県三田市周辺にもカンサイタンポポ、シロバナタンポポ、キビシロタンポポ、さらに外来種のセイヨウタンポポやアカミタンポポなどが見られます。このうちカンサイタンポポだけが有性生殖をしていて、種子を生産するのに受粉を必要とします。ここではカンサイタンポポの受粉にまつわる「謎」をご紹介します。
タンポポの花(厳密には花序と呼びます)は夜の間は閉じています。朝日を浴びると花が開き、夕方ごろまでには花が閉じます。カンサイタンポポの花は受粉されなければ夕方ごろまで開いていますが、受粉されると受粉後2時間から3時間ほどで閉じてしまいます(花が閉じる様子はひとはくのYouTubeチャンネルで公開しています)。午前中に受粉されれば、まだ日の高いうちに閉じることになります。なぜ受粉によって花が早く閉じるのでしょうか。
受粉が花の性質に影響を与える例は多くの植物で知られています。例えばユリの花は受粉するとすぐに枯れてしまいます。おしべを取り除いて受粉を防ぐことでユリの花が長持ちすることは、花屋さんの間ではよく知られたことです。
花は繁殖をするための器官、つまり種子を作るための器官です。「花粉を受け取る」という役目を終えた花が受粉によって閉じたり枯れたりするのは、理にかなった花の反応のように見えます。しかし私は「本当にそうだろうか」と疑問に思っています。
授粉実験をしてみたところ、カンサイタンポポの花が閉じる速度は、どの株由来の花粉を受粉するかによって変化することが分かりました。つまり花が閉じる速度は、その花自身の性質だけで決まっているのではなく、受粉した花粉の性質によって影響されているようです。おそらく花粉が持っている何らかの物質が花を閉じさせているのでしょう。
しかし、現在分かっているのはここまでです。花粉の持つどの物質が花を閉じさせているのかは分かっていません。また「花が閉じる」ということにどのような機能があるのかも(いろいろと想像することはできますが)分からないことだらけです。春を彩るタンポポの花は、毎年私を悩ませます。

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