三田

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オリジナルドーナツを作った(後列左上から時計回りに)遠藤店長、武田さん、広瀬さん、西さん、安田さん、藤滝さん=三田市けやき台1
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オリジナルドーナツを作った(後列左上から時計回りに)遠藤店長、武田さん、広瀬さん、西さん、安田さん、藤滝さん=三田市けやき台1
民族衣装や国花のヒマワリをモチーフにしたドーナツ=三田市けやき台1
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民族衣装や国花のヒマワリをモチーフにしたドーナツ=三田市けやき台1

 三田祥雲館高校(兵庫県三田市学園1)の生徒がドーナツ専門店「フロレスタ三田ウッディタウン店」(同市けやき台1)と協力し、ウクライナを支援するオリジナルドーナツを作った。同国をイメージしたデザインで、売り上げの一部を寄付する。同店で21~26日に限定販売し、25日にはまほろばブレッツァ前であるマルシェで並べる。(喜田美咲)

 関心あるテーマの学びを深め、論文などで発表する2年生の「探究」の授業の一環。国際関係に興味がある広瀬詩織さん(17)▽安田華瑠楠(かるな)さん(17)▽武田桃果さん(17)▽西優輝さん(17)▽藤滝勇気さん(17)-のグループが「広がるウクライナ支援の輪」と銘打って企画した。

 販売するのは、ウクライナの民族衣装に施された花柄をモチーフにしたドーナツ(税込み250円)と、ウサギやパンダなどの顔とともに国花のヒマワリを真ん中に付けたドーナツ(350円)の2種類。一つにつき30円が避難民支援金に充てられる。

 フロレスタは添加物を使わず、全て店内で手作りした「体に優しい」ドーナツが売り。1番人気の「ネイチャードーナツ」を土台にし、オリジナルのデコレーションを施した。ヒマワリの花びらはカボチャミルキー味のチョコレート。全体を包むチョコもホワイトチョコやいちごなどさまざまな味を用意している。

 活動が始まったのは今春。海外とつながる方法を探していたところ、ロシアの軍事侵攻でウクライナの情勢が悪化しているニュースが全員の目に留まった。避難民の受け入れに時間がかかったことなどについて、藤滝さんは「他の国も一緒に考えないといけない問題だと思った」。安田さんも「両親を亡くした子もいると知ってとても悲しかった」といい、自分たちにできる支援を考えることで一致した。

 観光地や名産品を調べると発見がたくさんあった。街頭募金も検討したが、支援しながらウクライナの魅力を広く知ってもらう方法を考え、飲食店に協力を仰ぐことにした。

 「フロレスタはさまざまなキャラクターとのコラボ商品を出しているから、ぴったりじゃないか」。同店によく通う広瀬さんが提案し、店との交渉役を買って出た。「緊張はしたけれど行動を起こせばなんとかなる」

 7月、店でプレゼンテーションした。息子が同校に通う遠藤奈緒子店長(43)は、メンバーの思いを聞いて快諾。メンバーの案を基に武田さんがデザインした絵で説明した。ウクライナにある像をモチーフにしたものや観光地の緑のトンネルをイメージしたアイデアもあったが、商品として出すためにはおいしさや見た目など、考える要素がたくさんあることも学んだ。

 マルシェの会場ではウクライナの観光スポットなどを紹介するパンフレットを作って配る。軍事侵攻への認識を尋ねるアンケートも実施する予定で、結果は今後の活動に役立てる。武田さんは「侵攻のことは知っていたけれどさらに踏み込んで国を知ることができた。世界中の人がそれぞれの国の観光名所や民族衣装などの文化を知ったら、戦いでなくしてはいけないと思えるんじゃないか」。西さんは「支援の気持ちはもちろん、そこからどう行動するかが大切と学んだ」と話した。

 学園まほろばマルシェは25日午前10時~午後3時。上野ケ原特別支援学校と共同でデザインした「Peace」のTシャツ(2千円)も販売し、売り上げの一部を寄付に充てる。三田祥雲館高校TEL079・560・6080

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