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車載カメラを取り付けるパトロール車=三田市三輪2
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車載カメラを取り付けるパトロール車=三田市三輪2
AIや画像解析技術を活用した道路管理システムのイメージ(三田市提供)
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AIや画像解析技術を活用した道路管理システムのイメージ(三田市提供)

 兵庫県三田市と三菱電機(東京都)が、デジタル技術を活用して道路の損傷状況を把握するシステムの開発に取り組んでいる。車載カメラで撮影した道路画像を人工知能(AI)で解析し、損傷箇所を種類ごとに自動検出してクラウド上に集約。従来の目視による確認よりも精度を上げるとともに、損傷度合いや修繕の優先度といった情報の共有を図る。(小森有喜)

 市によると、市道の総延長は約700キロ。これまでは市民からの情報提供のほか、道路パトロール車の運行、5年に1度の路面性状調査などで損傷状況を把握し、必要に応じて修繕していた。長距離に及ぶ市道を人の目主体で管理していることや、報告書が紙ベースであることなどから、業務効率化や情報共有のデジタル化が必要と判断。9月に三菱電機と共同研究協定を結び、11月中旬ごろからシステムの実用化に向けて実験を始める予定。

 三菱電機が開発してきた画像解析のAI技術を採用している。市の道路パトロール車に載せたカメラで道路を撮影し、画像を自動解析して損傷箇所を検出。損傷状態や位置情報といった点検結果は自動でクラウド上のデジタル地図に保存され、アプリを通じて市役所の外からも確認できる。職員はアプリで補修工事の要不要と実施予定を入力することができ、報告書の作成業務がデジタル化される。

 また、それぞれの場所の損傷や劣化状況についてデータを取って時系列化。劣化が早い地点を把握し、今後の修復に生かすという。検証期間は2023年9月30日までで、事業化も視野に入れる。

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