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グリーンスローモビリティで使用する車両(関西電力提供)
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グリーンスローモビリティで使用する車両(関西電力提供)
住民を乗せて武庫が丘地区を走る車両(三田市提供)
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住民を乗せて武庫が丘地区を走る車両(三田市提供)

 高齢化が進む兵庫県三田市南部のフラワータウンで、小型の電動自動車を利用した移動サービスの実証実験が始まった。環境負荷が少なく近距離の移動に適した車両を使い、地域内をきめ細やかに周回する。交通の課題を解決し、脱炭素社会を目指す「グリーンスローモビリティ」と呼ばれる取り組み。(土井秀人)

 フラワータウンは駅周辺に商業施設が集積しており、他地域に比べて住民が徒歩や自転車で移動する割合が高いという。まち開きから40年が経過しており、市が住民へ聞き取りを行ったところ、現在は移動に不便を感じていなくても、将来的には不安に思う人が半数ほどいた。

 使用する車両は運転手を含め4人乗りで、時速20キロ未満の低速で公道を走る。扉や窓はないため風雨の際には短所となるが、乗り降りがしやすい。冬にはビニールシートでの防寒ができる。「グリーン」は環境に優しいことを意味し、「スロー」は小回りが利くため生活道路をゆっくりと走り、重大事故を抑制する。

 実証実験は市やアシックス、関西電力、神戸電鉄、神姫バスなどでつくる推進協議会が実施。武庫が丘、狭間が丘の2地区で行い、運賃は無料。停留所は武庫が丘が19カ所、狭間が丘が13カ所あり、ゴミステーションを中心に設置しているため分かりやすいのも特徴だ。ニーズの把握や安全面の管理、経費などについて検証し、運行による人の移動量の変化も調査する。期間は12月23日まで。

 市交通まちづくり課の担当者は「結果を分析した上で、車両のラッピング広告といった運賃以外の収益確保などを検討したい」とする。

 同課TEL079・555・6777

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