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車掌車を緑から現役当時の黒に塗り直す=三田市あかしあ台5
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車掌車を緑から現役当時の黒に塗り直す=三田市あかしあ台5
現役当時の色がよみがえった夢サンディ号=三田市あかしあ台5
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現役当時の色がよみがえった夢サンディ号=三田市あかしあ台5
塗装を手がけた兵庫昭和会のメンバー(市提供)=三田市あかしあ台5
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塗装を手がけた兵庫昭和会のメンバー(市提供)=三田市あかしあ台5

 はじかみ池公園(兵庫県三田市あかしあ台5)に展示されている列車「夢サンディ号」の車掌車(ヨ8000形)が、これまでの緑色から本来の黒色に塗り替えられた。連結する荷物車(マニ50形)は2019年に元の青色に塗り直されており、先頭の蒸気機関車(D51)を含め、3台全てが現役時代の色で並んだ。(喜田美咲)

 県塗装工業協同組合(神戸市中央区)の青年部組織「兵庫昭和会」がメーカーから塗料の提供を受け、ボランティアで塗装に協力した。

 夢サンディ号は1993年、はじかみ池公園に設置された。3台は旧国鉄時代、別々に活躍してきた車両だったがファンの根強い要望を受け「公園のシンボルに」と並べられた。車掌車は当時、荷物車とともに緑色に塗られた。

 荷物車の中は絵本や遊具のある子どもたちの遊び場として、車掌車は管理人室として使われたが、2019年、老朽化を理由に内部公開が中止に。同年3月、神戸新聞三田版に掲載された「内部公開 無期中止」の記事で事情を知った同会メンバーたちが「力になりたい」と荷物車の塗装を買って出た。

 新型コロナウイルスの感染拡大で車掌車は手付かずのままだったが、今回ようやく着手することになった。車掌車は1982年に新潟鉄工所で造られた。86年に車掌車の貨物列車への連結が原則廃止されたため、その後現役を引退。市によると、旧国鉄時代に量産された車掌車としては最後の形式になるという。

 県内各地から集まった会員12人が今月4~6日、サビやめくれを取り除き、さびにくいように下塗りを実施。はけやローラーで黒の塗料を塗り、最後に国鉄指定の色に調合された「黒15号(N-15)」を上塗りすると、つやのある車体がよみがえった。岩田和弘会長(47)は「コロナ禍で仕事の現場も減っていたが、ようやく集まって活動ができるようになってきた。子どもたちが見て楽しめる場になってほしい」と話した。

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