三田駅前の商業施設「キッピーモール」（兵庫県三田市駅前町）に２日、日用品を扱う「無印良品」がオープンした。駅前の「顔」となる施設の核テナントで、心待ちにしていた人たちが大勢訪れた。２０２３年度には周辺で最後となる市街地再開発の本格化を控えており、関係者は地域のにぎわい創出を期待している。（土井秀人）

　広々とした店内に文房具やキッチン用品、衣服、化粧品などが並ぶ。食品コーナーも充実しており、冷凍食品も扱っている。コーヒーマシンを設置し、買った菓子などを食べられるコーナーもある。店舗の運営会社・良品計画の広報担当者は「生活に必要な基本的な商品がそろっている」とする。

　三田市へは初出店で、店舗面積は１８８０平方メートル。無印良品としては標準規模といい、売り場の構成は衣服３割、生活雑貨５割、食品２割となっている。

　キッピーモールは２００５年にオープンし、三田駅と直結する２階フロアは施設の核を担う。昨年８月に三田阪急が撤退した後、モールを管理運営する三田地域振興が集客力のあるテナントを探しており、今年６月のスターバックスコーヒーに続き、幅広い世代に人気の無印良品の誘致が実現した。

　４カ月の娘らと早速訪れた小学校教諭（３１）は「近くに住んでいるので、電車に乗る前や帰る時に利用できる。品ぞろえも充実しており、便利です」と喜んでいた。