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地滑りで犠牲になった人たちをしのぶ追悼式の参加者=西宮市仁川百合野町
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地滑りで犠牲になった人たちをしのぶ追悼式の参加者=西宮市仁川百合野町

 阪神・淡路大震災による大規模な地滑りで34人が亡くなった兵庫県西宮市仁川百合野地区でも17日早朝、追悼式があった。住民ら約70人が発生時刻に黙とう。「多くの住民の命が奪われた『あの日』を忘れない」と誓い合った。

 同地区では100メートル四方の土砂が深さ15メートルにわたって崩れ、家屋13戸が倒壊。土砂災害を考えるきっかけにしようと仁川百合野町、仁川町6の両自治会とボランティアグループ「ゆりの会」が「地すべり資料館」近くの慰霊碑前で追悼式を開いている。

 毎年参加している女性(79)は「日頃、目にしていた景色が一変していた」と当時を振り返る。あの日の早朝、ごう音と大きな揺れで目が覚め、数時間後に外へ出てがくぜんとした。「自宅前の道路の向こう側にあった住宅が軒並み消えていた」。長女と次女の同級生2人と両親が犠牲になった。「かわいかった姿がよみがえり、今も信じられない」と声を震わせた。

 ゆりの会の大野七郎代表(77)は「参加者は高齢化しており、若い世代に語り継ぐことが大切。これからも式を開いていく」と力を込めた。

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