三田

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3日オープンの「超速鮮魚(R)寿司 羽田市場 三田駅前店」
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3日オープンの「超速鮮魚(R)寿司 羽田市場 三田駅前店」
「超速鮮魚(R)寿司 羽田市場 三田駅前店」のカウンター席=三田市駅前町
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「超速鮮魚(R)寿司 羽田市場 三田駅前店」のカウンター席=三田市駅前町
天然本マグロの握りが売り。運が良ければ大間産が入荷されている。(左から)赤身、大トロ、中トロ
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天然本マグロの握りが売り。運が良ければ大間産が入荷されている。(左から)赤身、大トロ、中トロ

 東京駅地下の商業施設「グランスタ東京」で年間売上高1位を誇るすし店が3日、三田駅前に兵庫県内初進出の店舗をオープンする。関西では大阪梅田に続き2店舗となる。独自の輸送ルートを駆使し、海のない三田へ新鮮な魚を届ける。

 鮮魚卸会社「羽田市場」(東京)が手がける「超速鮮魚(R)寿司 羽田市場 三田駅前店」。同社のすし業態では5店舗目という。グランスタ東京の店舗は回転ずしだが、三田駅前店は「回らない」すし店。それでも客単価はランチ約千円、夜は3千円台前半を想定しており、手頃な価格が売りだ。

 それを可能にするのが、同社が羽田空港内に持つ仕分け・加工施設。全国で水揚げされたばかりの鮮魚を航空便で羽田空港に集め、大阪(伊丹)空港へ。神戸や大阪の卸売り市場へ「超速」で輸送するほか、三田駅前店に直送することもあるという。本業が卸会社のため魚を安く仕入れることができ、航空会社との提携で流通コストを削減。シャリを握る機械なども導入して費用を抑えた。

 赤酢を使った江戸前ずしで、1貫80円から。天然本マグロの大トロや生ウニは1貫550円。最も多い価格帯は160~250円(いずれも税抜き)という。つまみのメニューが多いのも特徴だ。

 同社の野本良平社長(57)は「三田は新たなコンセプトの店で、より安価でおいしいすしが楽しめる。ファミリー層からサラリーマン、年配の方と幅広い人に来てもらいたい」と話している。

 広さ約130平方メートル、カウンターとテーブルの計51席。平日のランチ営業は午前11時~午後3時、夜の営業は午後5~10時。土日祝日は午前11時~午後10時。同店TEL079・553・1568

     ◇     ◇

■関西2店舗目、なぜ三田駅前?

 羽田市場がすし店を展開しているのは東京駅ナカや銀座で、関西では阪神百貨店梅田本店に次ぐ出店となった。兵庫県内で初めての店舗が、神戸・三宮や姫路、西宮ではなく、なぜ三田なのか。

 「最初はやめた方がいいと思った」と野本良平社長は明かす。直営店ではなくフランチャイズ(FC)店のため、立地は運営企業から提案されたという。

 だが、実際に来てみると、駅前が思ったより開けていた。周辺ですしを出している店を巡ると、にぎわっていた。旧知の神戸物産(加古川市)の沼田博和社長に相談すると、「三田はいいですよ。行った方がいいです」。神戸物産は「業務スーパー」のFC店が全国に約千店舗あり、直営店は3店舗だけ。「FC店のオーナーを成功させる立地条件をよく知っている」(野本社長)経営者の助言に背中を押された。

 もう一つは、4月ごろに始めるテイクアウトだ。地方の店舗ほどテイクアウトがよく売れるといい、「ウーバーイーツ」などの料理宅配サービスも活用。三田駅前だけでなく、ニュータウンを抱えるエリア全体の需要にも期待する。三田には「大化けする可能性がある」という。

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