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コバノミツバツツジに止まるギフチョウを見守る保全メンバー=宝塚市大原野
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コバノミツバツツジに止まるギフチョウを見守る保全メンバー=宝塚市大原野
ヒメカンアオイの葉の裏に産み付けられたギフチョウの卵
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ヒメカンアオイの葉の裏に産み付けられたギフチョウの卵

 アゲハチョウの仲間で「春の女神」と呼ばれるギフチョウが、兵庫県宝塚市大原野の宝塚自然の家で羽化している。一年のうちチョウの姿が見られるのは、3~4月のほんの数週間。幼虫が食べるヒメカンアオイの葉の裏に、盛んに卵を産み付ける。

 本州だけに生息する固有種。ダンダラチョウの別名の通り、羽は黄色と黒のだんだら模様で、先端は赤や青、オレンジ色で彩られている。兵庫県版レッドリストでBランクに指定されている。

 宝塚自然の家では、宝塚市自然保護協会のメンバーが1973年から保全活動を続けてちょうど50年になる。外敵から守るため幼虫を各自で持ち帰って育て、さなぎになる6月から翌年3月は自然の家の地下で保管する。

 ケージで羽化させて放す成虫は多い年で500匹に上るが、自然の個体数が増えるまでには至っていないという。同協会顧問の足立勲さん(85)は「ギフチョウが飛び回る里山の復元は簡単ではないが、少しでも多くの人が山に関わることで、その環境を取り戻していけたら」と話した。(吉田敦史)

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