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初当選し、インタビューに答える久元喜造氏=中央区東川崎町1(撮影・宮路博志)
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初当選し、インタビューに答える久元喜造氏=中央区東川崎町1(撮影・宮路博志)

 27日に投開票された神戸市長選で、接戦を制して初当選した久元喜造氏(59)は28日、神戸新聞社のインタビューに答え、市政のかじ取りへの抱負を語った。市役所改革に取り組みつつ、三宮の再開発や福祉の充実を急ぐ考えを示した。(聞き手・小野秀明神戸新聞社会部長)

 ‐僅差の結果をどう受け止める。

 「すべて私の不徳のいたすところだ」

 ‐三宮の都心再開発のビジョンは。

 「庁内で検討を進め、関係事業者と相談し、1年以内に何らかのビジョンをつくる」

 ‐市役所改革をどう進めるか。

 「予算を一律に削減するというより、時代に合わなくなったような事業を見直す」

 ‐待機児童の解消など子育て施策の充実を訴えた。財源も必要だが、達成時期は。

 「待機児童はできるだけ早く解消したい。時期は明言できないが、毎年の予算編成で議論しないといけない」

 ‐神戸新聞の調査では、新市長に「無駄な事業を減らす」「市民の声をよく聞く」ことを望む声が多かった。

 「『市民の声を聞いて』という声が多いのは、これまでの市役所がよく聞けていないという不満があるということ。意見を聞く方法を改善しなければいけない。例えば市民向けの1万人アンケートがあるが、実際に答えているのは半数もいない。これを1万人アンケートとして発表する発想が極めて役所的だ。もっと違う形で市民ニーズを把握する」

 ‐区役所改革や区の活性化、区長はどうする。

 「区長を公募して失敗を重ねている自治体もある。ドラスチックに任命方法を変える必要はない。仕事のたらい回し、縦割りは問題なので、できるだけワンストップで対応する。総務省時代に立案に携わった、社会保障と税の共通番号制度を使い、情報を共有する」

 ‐橋下徹市長率いる大阪市への対応は。

 「橋下市政を特段に意識することはないが、神戸の利益をしっかりと主張し、交渉力を持って当たっていく。東京一極集中の恐れが高まっている。関西広域連合を中心に、各自治体と連携したい」

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