みなと・ゆうこさん(30) 諸派 新人
‐何を訴える。
「まずは教育改革。各地で発覚したいじめ問題は、大人が責任をなすりつけ合い、問題をこじらせた。加害生徒だけでなく見過ごした教諭や保護者、教育委員会の責任を問う『いじめ禁止法』を制定する。教員免許制度も見直す。公立学校の授業だけでは学力が追いつかず、塾通いで多くの子どもが疲れている。免許更新の要件を厳しくするなどし、授業の質の向上につなげる。自虐史観にのっとった歴史教育も見直すべきだ」
‐宗教法人「幸福の科学」が支持母体の政治団体「幸福実現党」からの立候補。動機は。
「長引く経済停滞や近隣国の軍事的脅威で、若い世代が日本という国に自信を持てなくなっている。社会を変えるには、宗教とは別に政治の力が必要と考え、幸福の科学が運営する政経塾で学んだ。明るい兵庫、明るい日本をつくりたい」
‐安倍政権について。
「アベノミクスに一定の評価はするが、消費増税は反対。金融緩和や法人減税で経済成長を優先させる。憲法改正についても、もっと9条改正を押し出すべき。北朝鮮のミサイル開発や、中国による尖閣諸島周辺海域の侵犯に対し、何も有効な対策が取れないのは、国家として無責任。世界的に見て常識的な国家を目指していくべきだ」
‐知名度不足は否めない。どうやって克服する。
「一人でも多くの人と握手を重ね、若さをアピールする。同世代の若者が政治に関心を持つきっかけになればと期待している」 (聞き手・長谷部崇)
【プロフィル】教育問題を掲げるのは、根っからの子ども好きだから。学生のころの夢は教師だった。祖父は剣道師範、母は琴の先生という環境で育ち、昨年留学した台湾では、中国の伝統楽器「古琴(こきん)」を購入。日本の琴とひと味違う優雅な音色に魅了されたという。尖閣問題で中国政府を非難するが「歴史と文化は大好き」。姫路市出身。関西学院大卒。同市在住で6人家族。