-来春の統一選で立候補予定だったはず。なぜ衆院選に。
「県議選の候補予定者として活動を始めていたが、消費税増税で庶民の暮らしは大変になり、その大本である国の政治を変える必要があると考えた。消費税の8%への増税で、垂水区の美容院や飲食店でも『お客が来ない。今年で廃業や』との切実な声を聞く。国会では10%への再増税中止に取り組みたい」
-訴えの中心は。
「中小企業支援。両親が営む文具店が倒産し、高校卒業後に一家離散した経験から、中小企業支援の団体で長年働いてきた。中小企業で働く人は多いのに、国の予算は少ない。応援しないと国民の暮らしを守れない」
-平和についても強く訴えているが。
「祖父母が神戸空襲で亡くなったと親から聞いた。戦争はだめ、平和が大事、と子どもの頃から思ってきた。共産党に入党したのは、平和運動に取り組んでいたのが理由の一つ。集団的自衛権行使容認や特定秘密保護法は、平和が脅かされる大変な内容だと訴えたい」
-5候補の激戦区だ。
「民主は消費税増税を自民、公明との3党合意で決めた。国の大本を変えるには民主ではだめ。維新は国会議員削減をいうが、それでは国民の声が反映されない。共産党の本当の姿を理解してもらえれば勝機はある」
〈こんな人〉尊敬する人は両親。「商売が忙しくて大変だったのに、明るく大切に育ててくれた。いつも『いい子だ。かわいい子だ』と声を掛けてくれた」。趣味は読書と映画鑑賞。好きな作家は松本清張と藤沢周平といい、松本清張の作品では「砂の器」が一番に浮かぶ。好きな言葉は「冬来たりなば春遠からじ」。夫と母と同居。