兵庫のニュース
社民党本部で会見する吉田忠智党首=東京都内
参院選の公示が迫る中、社民党が崖っぷちの戦いを強いられている。生き残りをかけ、吉田忠智党首が民進党への合流を提案したが、党内の反発で取り下げとなり、野党の比例候補を集めた統一名簿で戦う「オリーブの木」構想も決裂した。兵庫は旧社会党時代から“護憲の象徴”として党を率いた故土井たか子元党首が36年間議席を守り、最盛期には10人もの国会議員を輩出した。県内の労組も比例候補の当選に向け懸命の運動を展開するが、結党以来、初の議席「ゼロ」の可能性もはらんでいる。
社民党は1996年に社会党から名称を変更した。土井氏が旧社会党委員長時代の89年、消費税導入などが争点となった参院選で「マドンナ旋風」を巻き起こし大勝。自民党を過半数割れに追い込み、「山が動いた」との名文句を残した。
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