
初陣を勝利で飾り、貝原俊民知事(右)と握手する井戸敏三氏=2001年7月29日、神戸市中央区中山手通
2001年5月下旬。阪神・淡路大震災からの復興に尽力してきた貝原俊民知事が「復興や行政改革に一定のめど」「震災時の知事としてのけじめ」などを理由に、翌年11月までの任期途中で早期退任する意向を明らかにした。4期14年半。任期を1年以上残した突然の意思表明に、県知事選を巡る動きは一気に慌ただしくなった。
7月には21世紀初の国政選挙となる参院選が控えていた。県知事選の同時実施が想定された。短期決戦の可能性が強まる中、行政ナンバー2のポストにある井戸敏三副知事に後継者として白羽の矢が立つのは自然な流れだった。
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