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ブロッコリー、レモン、サーモンの彩りがきれいなパスタ
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ブロッコリー、レモン、サーモンの彩りがきれいなパスタ
ブロッコリーやパプリカなどから健康維持に必要なビタミン類を豊富に摂取できる
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ブロッコリーやパプリカなどから健康維持に必要なビタミン類を豊富に摂取できる
スパゲティはゆでずに水に浸すことで、フライパン一つで手軽に仕上げることができる
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スパゲティはゆでずに水に浸すことで、フライパン一つで手軽に仕上げることができる
オリーブオイルはオレイン酸を含み、血液をさらさらにし、老化を防ぐ抗酸化作用がある。
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オリーブオイルはオレイン酸を含み、血液をさらさらにし、老化を防ぐ抗酸化作用がある。
置村康彦・神戸女子大教授
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置村康彦・神戸女子大教授

 病気の予防につながる料理や知識を取り上げる連載「医師おすすめ! お手軽健康レシピ」。今月から4回にわたり、神戸女子大学(神戸市須磨区)の協力で、加齢に伴う「フレイル(虚弱)」をテーマに紹介します。初回の料理は、サーモンパスタです。フレイルに関する基礎知識も医師に語ってもらいます。(記事・井川朋宏、写真・吉田敦史)

〈材料(2人分)〉

スパゲティ 160グラム

サケの切り身 2切れ(各70グラム)

酒 小さじ2

ブロッコリー 80グラム(8房)

シメジ 60グラム

パプリカ 20グラム

ニンニク 10グラム(1片)

オリーブオイル 大さじ1

めんつゆ 小さじ2強

バター 4グラム

塩 少々

レモン 適宜

〈つくりかた〉

1 スパゲティを半分に折り、プラスチックの食品保存容器に入れて水に浸し、2時間以上必ず冷蔵庫に入れる=写真3枚目=。

2 サケはビニール袋に入れ、10分程度、酒に浸しておく。ブロッコリーは一口大の房に分け、器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600ワット)で1分30秒加熱する。

3 サケの水分をペーパーで拭き取り、皮は切らず、身に2センチ幅の切り込みを入れる。骨は取り除く。シメジは根元の硬い部分を切り落とし、バラバラにする。パプリカは1センチ幅の細切り、ニンニクは粗みじんにする。

4 フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて中火でゆっくりと加熱し、サケを入れて両面を焼く。

5 サケをフライパンの隅に寄せて皮をはぎ、シメジを加えて1分ほど炒め、パプリカ、ブロッコリー、めんつゆ、バターを加えて混ぜる。

6 具材を隅へ寄せて火を弱め、水切りしたスパゲティを加え、麺が濃い黄色になるまで炒める=写真4枚目=。

7 全体を混ぜ合わせて塩で味を調え、器に盛り、薄切りしたレモンを添える。

◇協力 神戸女子大教員 榊原美津枝さん、杉岡ふみ子さん、才新直子さん、永井純子さん

■体重減や握力などが診断基準に 置村康彦・神戸女子大教授

 フレイルとは、将来病気になったり、介護が必要になったりすることにつながるような、心身の弱った状態を指します。元の言葉は、英語で虚弱や衰弱を意味する「Frailty(フレイルティ)」です。ただ、加齢に伴い、元に戻らないネガティブなイメージがあるため、日本老年医学会(東京)が2014年、新たな言葉として提唱しました。

 外からストレスを受けるとき、若い人や元気なお年寄りなら耐える力があります。フレイルではそうした力が損なわれていますが、大事なポイントは、栄養のほか社会的、経済的な介入によって、健常な状態に戻りうるという考えです。超高齢社会の今、寝たきりや要介護になる人を将来的に減らすため、近年注目されています。

 米国人のフリード氏がつくった診断基準では、体重の減少や疲れやすさ、歩行速度・握力・身体活動の低下が挙げられます。いずれも具体的数字は示されておらず、国や社会の状況によって異なります。

 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)によると、今年改訂された日本版の基準では、半年で2キロ以上の体重減少▽男性は握力28キロ未満、女性は同18キロ未満▽理由のない疲労感▽通常の歩行速度が毎秒1メートル未満▽軽い運動や体操、定期的な運動・スポーツを週1回もしていない-という各項目があります。このうち、三つ以上に該当するとフレイルで、一つまたは二つだとプレフレイル(フレイル予備軍)とされます。

 

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