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シャキシャキのカブの葉と、とろみとの相性が抜群。体に優しい「鶏のカブおろしあんかけ」
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シャキシャキのカブの葉と、とろみとの相性が抜群。体に優しい「鶏のカブおろしあんかけ」
【コレステロールの吸収抑制】カブは食物繊維を多く含み、コレステロールの吸収を抑え、排出につなげる。大根で代用可。
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【コレステロールの吸収抑制】カブは食物繊維を多く含み、コレステロールの吸収を抑え、排出につなげる。大根で代用可。
【カブの葉でビタミンC摂取】カブは葉も捨てずに使えばビタミンCを豊富に摂取できる。シャキシャキとした食感もいい。
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【カブの葉でビタミンC摂取】カブは葉も捨てずに使えばビタミンCを豊富に摂取できる。シャキシャキとした食感もいい。
【とろみでむね肉食べやすく】片栗粉を使うことでとろみが出るので、鶏むね肉でもパサつきにくく食べやすくなる。
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【とろみでむね肉食べやすく】片栗粉を使うことでとろみが出るので、鶏むね肉でもパサつきにくく食べやすくなる。
藤岡由夫・神戸学院大教授
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藤岡由夫・神戸学院大教授

 病気の予防につながる料理や知識に関する連載「医師おすすめ! お手軽健康レシピ」。脂質異常症をテーマとする4回シリーズの第2回は、「鶏のカブおろしあんかけ」のレシピを紹介します。脂質異常症にかかわるコレステロールについても、医師に解説してもらいます。(記事・井川朋宏、写真・後藤亮平)

<材料(2人分)>

鶏むね肉 150グラム(1/2枚)

カブ   120グラム(小1個)

カブの葉  30グラム

片栗粉    大さじ1

しょうゆ   大さじ1

みりん    大さじ1

 <つくりかた>

1 カブは皮をむいておろし金ですりおろし、ザルにあげて水気を切っておく。カブの葉は1センチ程度の幅に切る。

2 鶏むね肉の皮を包丁で取り除き、薄く6枚程度そぎ切りにする。

3 ビニール袋に鶏むね肉と片栗粉を入れ、肉に満遍なく片栗粉がつくように混ぜる。

4 沸騰した湯に、片栗粉と混ぜた鶏むね肉を入れ、白くなってしっかり火が通るまでゆでる。ゆで上がったら器に盛る。

5 計量カップでゆで汁100ミリリットル程度をとり、しょうゆとみりん、下ごしらえをしたカブ、カブの葉を加え、煮立たせる。とろみが少なければ水溶き片栗粉を加えて調整する。

6 器に盛った鶏むね肉の上にのせて完成。

■悪玉コレステロール値改善を 藤岡由夫・神戸学院大教授

 血液中の脂質の一つであるコレステロールは、2~3割が食べ物から摂取され、7~8割は肝臓、腸、皮膚など全身でつくられます。細胞膜や胆汁酸、性ホルモン、ビタミンDの原料になります。

 その後、便として排せつされるか、悪玉(LDL)コレステロールとして血管にたまります。たまることで血管が狭くなると、血流が悪くなります。

 一方、善玉(HDL)コレステロールは、血管でたまった分を引き抜いて肝臓に返します。また主に肝臓で、血中の悪玉コレステロールを細胞に取り込む「LDL受容体」があります。

 悪玉の数値が高いことは、動脈硬化を招き、心筋梗塞や狭心症を起こす原因になります。ほかに動脈硬化の危険因子としては、男性は45歳以上、女性は55歳以上の場合のほか、高血圧や糖尿病、喫煙、家族の既往歴などがあります。

 狭心症で胸が痛くなるのは、心臓が血液中の酸素を消費して動いているのに、血管が狭くて酸素が供給できないからです。高齢者や糖尿病の人は痛みを感じることなく、不整脈が出て突然倒れることもあります。

 悪玉の数値を下げる治療には、(1)食べる量を減らす(2)全身でつくる量を減らす(3)排せつ量を増やす(4)LDL受容体を増やす-といった方法があります。(2)(3)(4)に関しては薬が使えます。善玉コレステロールを増やすためには喫煙をやめ、運動し、体重を減らして、糖尿病やメタボリック症候群を改善しましょう。

◇協力 神戸学院大学栄養学部管理栄養士=中川輪央さん、山口さや香さん▽同学部生=松井優佳さん、谷川友花さん

 

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