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聖火を囲んで笑顔で手を振る聖火リレーのランナーたち。中央は北京五輪5千メートル代表の小林祐梨子さん=23日午後、姫路市本町(撮影・小林良多)
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聖火を囲んで笑顔で手を振る聖火リレーのランナーたち。中央は北京五輪5千メートル代表の小林祐梨子さん=23日午後、姫路市本町(撮影・小林良多)

 東京五輪聖火リレーが23日、兵庫県姫路市の姫路城三の丸広場に到着し、兵庫県での2日間の日程が始まった。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言のため公道でのリレーが中止され、姫路城では舞台上で聖火を受け渡す「トーチキス」を無観客で実施。1人ずつ登壇した82人のランナーは聖火を握り、思いを込めて次の走者に炎を託した。

 兵庫では2018年に聖火リレー県実行委員会が発足し、14市を2日間かけて約180人がリレーする準備を進めてきた。しかし、新型コロナの影響で1年延期され、今年は本番直前の今月10日になって公道での走行中止が決まった。

 ランナーたちはゆかりの場所で走れなかったが、この日は晴れやかな表情で舞台へ。第1走者として車いすで登場した構井遼さん(19)=姫路市=は脳性まひで手足が動かない。筋電位スイッチという装置の開発で電動車いすが操作できるようになり、同じ障害がある人に勇気を与えたいとランナーに応募した。

 車いすに聖火を固定し、元バレーボール女子日本代表の井上香織さん(38)=豊岡市出身=へのリレーを果たすと、「緊張したが、聖火をつなげたことに感動した」と笑顔を見せた。

 この日の最終ランナーで元ラグビー日本代表の大畑大介さん(45)は聖火皿に点火。「希望を持って前を向く力はスポーツから出てくる。先が見えない時代、聖火が明日を照らす光になってほしい」と力を込めた。

 24日は、丹波篠山市の篠山城跡で1区間約20メートルの聖火リレーが行われる。(古根川淳也)

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