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 5月末を期限としていた3度目の緊急事態宣言が、兵庫県を含む9都道府県で6月20日まで延長される。兵庫県の新規感染者数(直近1週間の1日平均)は発令日から1カ月余りで4分の1以下に減少しており、一定の成果が見られる。だが、第4波は感染者数のピークが第3波の2倍に拡大しており、現在も前回宣言終了時の20人台の5倍に上る。いまだ解除を見通せない状況だ。

 第3波のピーク時の1月13日に発令された前回の宣言は、1週間の感染者が1日平均250人前後で10日間続いた後、右肩下がりになった。宣言期間の終盤は20人台まで落ち着き、3月1日に解除された。

 その後、変異株が流行する過去最大の第4波が到来。3度目の発令となった今回宣言では4月28日、第3波のピークの2倍となる517・6人に達した。その後は増減を繰り返しながら下降傾向に。5月14日からは16日連続で減少している。

 29日時点の感染者数は、前回宣言期間と比較すると中盤ごろに当たる。当時は25日後に宣言が解除されており、今回も残り期間はほぼ同じとなっている。

 政府の分科会による感染状況の指標で見ると、兵庫県は今月23日、1週間の人口10万人当たり感染者数が25人を切り、「ステージ4(爆発的感染拡大)」を脱した。29日には15・1人になり、15人以上の「ステージ3(感染急増)」も間もなく下回りそうだ。

 田村憲久厚生労働相は解除判断について「ステージ2(漸増)が見据えられるところまで下がっているかを勘案する」としている。

 兵庫県の井戸敏三知事は28日の会見で「宣言当初は医療崩壊につながりかねない状況だったが、落ち着いてきた。リバウンド(再拡大)をしないような状況を目指す」と述べた。

(井川朋宏)

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