神戸市は30日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で、ワクチン入りの注射器1本が紛失したと発表した。また同じ会場で70代女性1人に対し、同じ日に2度接種した疑いがあると明らかにした。
市によると、29日午前、144人分のワクチン入り注射器を用意していた同市灘区の集団接種会場「BBプラザ神戸」で、接種者が残り数人になった際、注射器が1本足りないことに看護師が気付いた。運搬時に落下するなどの可能性も低いといい、盗難の恐れもあるとみて灘署に通報した。
一方、2度接種の疑いがある事案は29日午後に同会場で起きた。医師が女性にワクチンを接種した際、液体を注入した感触がなかったため「空気を注射した」と思い、再び接種した。その後、使用済みの全ての注射器を調べたところ、ワクチンの痕跡があったことから、2度接種した可能性が高いと判断した。現時点で女性に健康被害は確認されていないという。(三島大一郎)
【図表】目で見る兵庫県内の感染状況









