新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が31日午前、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で始まった。同市で2カ所目の大規模集団接種会場で、集団接種では全国初とみられるオンライン予診を導入した。初日は予約した高齢者約千人が接種を受ける予定。
同市は、集団接種や個別接種のほかに大規模接種会場を開設。神戸ハーバーランドセンタービル(同市中央区)でも25日に接種が始まった。同スタジアムでは接種回数を段階的に増やし、7月下旬には1日当たり5千人の接種を目指す。
会場は、普段、観客が立ち入れないメインスタンドの1階部分に開設。この日は午前9時ごろから予約した人々が訪れ、午前10時に受け付けが始まった。
接種前のオンライン予診では、福岡県の医師がパソコン画面で予診票を確認し、疾患の状態などを質問。予診を終えた人は看護師にワクチンを注射してもらい、安心した表情を見せた。
最初に会場に着いた同市東灘区の女性(71)は「いまできるのはワクチンを打って若い世代を助けること。少しでも早い方がいいと思って大規模接種を予約した」と話した。(高田康夫、丸山桃奈)