小学校の音楽の授業といえば、すぐに思い浮かぶのが鍵盤ハーモニカ。その定番楽器の使用がコロナ禍で制限され、代わりにミニキーボードが存在感を増している。メーカーによると、全国的な傾向で、出荷数は以前の2倍。感染対策の手間が少ない上、多彩な音色を奏でられることから、兵庫県内でも好評という。コロナ後はキーボードと鍵盤ハーモニカが共存する新たな授業が展開されそうだ。(中島摩子)
6月初旬、神戸市長田区の五位の池小学校で、4年生の28人が「エーデルワイス」をキーボードで演奏していた。使用したキーボードは100種類の音色を出せるのが特徴。授業ではさらに、本物の琴を演奏する児童と、キーボードで琴の音を出す児童とに分かれ、一斉に曲を奏でた。
「鍵盤ハーモニカは息が続かない時があったけど、キーボードは演奏しやすい」と男児(10)。女児(9)も「いろんな音が出て楽しい」。鍵盤ハーモニカは唾の手入れが大変という声もあった。
同校がキーボードを取り入れたのは約1年前だ。鍵盤ハーモニカを巡っては、文部科学省が感染リスクを示し、神戸市教育委員会も「広い場所で2メートル程度の間隔を取る」などの工夫を各校に求めた。従来の授業をすることは困難だった。
同校で音楽を教える宮川香里教諭(50)は「制限が多い中、キーボードを楽しむことで子どもたちが癒やされたらいいなと考えた」といい、実際に使って「こんなに楽しめるのか」と反応の良さに驚いたという。
さらに同校には、鍵盤ハーモニカの大きい音が耐えられないという児童がいた。授業に参加しづらかったり、防音のイヤーマフを着けたりしていたが、キーボードの音が苦痛という児童はいなかったという。
神戸市教委によると、現在は市内の複数校がキーボードを購入し、児童が授業で使っているという。県内の他地域でもキーボードを取り入れていたり別の鍵盤楽器で代用していたりする学校と、感染対策をした上で鍵盤ハーモニカを使っている学校がある。
◇
コロナ禍で良さが知られたキーボード。一方で、鍵盤ハーモニカならではの学びが、文部科学省の指導要領解説に記されている。
「演奏の仕方を工夫することによって、楽器の音色が変わることに気づく」「息の使い方を変えて音色の違いを比べる」などだ。さらに、リコーダーを奏でる際の舌使い(タンギング)の練習にもなるという。
五位の池小の宮川教諭は「コロナが収束したら、キーボードで指の動かし方を覚えてから鍵盤ハーモニカでタンギングを練習する。いいとこ取りをすれば、鍵盤ハーモニカに苦手意識を持つ子が取り組みやすくなり、学びの幅が広がる」と期待する。
同校など複数の学校が、カシオ計算機(東京都)のミニキーボードを使っている。同社によると、全国的な需要の高まりで、2020年度の出荷数は19年度の2倍に増えたという。
担当者は「当面は感染対策の継続が求められ、先生からはコロナ禍が終わっても使い続けたいという声が寄せられている。使用増の傾向は続くだろう」と話しした。
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