兵庫県姫路市は21日、同市出身の世界的デザイナーで、昨年10月に亡くなった故高田賢三さんに名誉市民の称号を贈る方針を明らかにした。28日の市議会本会議最終日に関連議案が提出され、即日採決される見通し。
高田さんは姫路西高などを経て25歳で渡仏し、自身のファッションブランド「KENZO」を創設。世界的に活躍する傍ら、姫路で展示会を開くなど古里に強い愛着を示した。昨年10月、新型コロナウイルス感染により81歳で死去した。
21日の市会議会運営委員会で和田達也副市長が議案説明した。和田副市長は高田さんの功績や姫路とのつながりを振り返り、「市の文化芸術振興のみならず、国際交流にも大きく貢献した」と述べた。
姫路市の名誉市民はこれまで、姫路市出身の落語家・故桂米朝さんや前市長の石見利勝さんら計7人に贈られている。
(田中宏樹)