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 国税庁は1日、相続税と贈与税の算定基準となる2021年1月1日時点の路線価を公表した。兵庫県内では約1万5千地点の変動率の平均値がマイナス0・8%と2年連続で下落し、下げ幅は0・7ポイント拡大。新型コロナウイルス感染拡大による観光客の減少や消費行動の変化が影響したとみられ、神戸・三宮は8年ぶりに下落に転じた。

 県内全21税務署別でみると、最高路線価で最も高かったのは、神戸・三宮センター街(神戸市中央区三宮町1)の1平方メートル当たり520万円。近畿2府4県でも7位だった。対前年変動率の下げ幅も県内最大で、マイナス9・7%。16年以降、三宮一帯の再開発への期待感もあって2桁増が続いていたが、一転した。

 駅前再開発などで上昇基調だった姫路も9年ぶりに下落。JR姫路駅前の大手前通り(姫路市駅前町)はマイナス4・4%だった。

 最高路線価が上がった税務署は前年の14税務署から今年は3税務署に減った。

 前年よりも上昇した地点は、阪急川西能勢口駅前(川西市栄町)=4・0%増▽JR芦屋駅前(芦屋市船戸町)=3・6%増▽阪急西宮北口駅南側(西宮市高松町)=1・4%増。前年より上昇幅は縮小したが、近畿2府4県の上昇率の上位3地点だった。利便性の高い駅周辺の需要に加え、インバウンド(訪日外国人客)減少の影響を受けにくかったことなどが要因とみられる。

 前年と横ばいだったのは11税務署、下落したのは7税務署。三宮に次いで下落率が大きかったのは、朝来市和田山町玉置の国道312号線でマイナス6・3%。県内で最高路線価が最も低かったのは、20年連続で西脇市野村町の県道郷の瀬野村線だった。(石沢菜々子)

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