18日投開票の兵庫県知事選を巡り、姫路市選挙管理委員会事務局は2日、同市で投票できない有権者38人に誤って投票所入場券を入れた封筒を発送したと発表した。選挙人名簿の管理システムの設計ミスが原因という。対象者が市内で投票できないようシステムを改修したため、市選管は「二重投票の恐れはない」とする。
市選管によると、今回の知事選では2月28日~3月31日に県内の他市町に転居した有権者は、転入先の名簿に登録があるかどうかの確認が必要だった。だが、管理システム内の設計に誤りがあり、3月31日の転出者について確認を怠ったため、38人は転居先と二重登録になったという。
1日午後、西宮市の女性が姫路市選管に「封筒が2カ所から送られてきた」と電話で伝え、ミスが発覚。市選管は2日午前に38人へ手紙を送り、姫路で投票ができないことを伝えた。
市選管の幸田月路事務局長は「大事な選挙でミスを起こしてしまい申し訳ない。今後は責任を持ち、確認を徹底したい」と話した。
三田市も2日、3人に投票所の入場整理券を誤発送したと発表した。姫路市と同じシステムを使っていたことが原因で、二重投票の恐れはないという。(田中宏樹、土井秀人)
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