播州織のブランド「tamaki niime」(タマキニイメ)が9日、東京都町田市大蔵町のアート建築「トラスウォールハウス」に関東初の直営店を開設する。人気のショールのほか、生地や端切れも販売する。
タマキニイメは、デザイナーの玉木新雌さん(43)=兵庫県西脇市=が手掛ける。産地の西脇市で製作する一点物のショールで人気に火が付き、直営店やセレクトショップ、オンラインショップ-と販路を広げている。
五輪のタイミングで東京進出を狙っていたところ、今回の建物が売りに出たことを知り、決断した。建築家の牛田英作さんとキャサリン・フィンドレイさんが手掛けた地上1階、地下2階の元住居で、生き物のような柔らかい曲線が特徴。自身の作風と合うことから「運命的な出合い」と玉木さん。
洞窟のような構造の店内でショールや衣類、靴、雑貨類を扱う。このほか、地元の織布事業者3社と共同開発した商品や、要望の多い生地、端切れの販売を通して播州織をPRする。同店TEL042・708・9800(月、火曜定休、午前11時~午後5時)
(西井由比子)