兵庫県西宮市は８日、昨年９～１２月に行った「高齢者実態把握調査」で、個人情報の記載された１７５人分の調査票を、担当の民生委員が紛失したと明らかにした。外部に個人情報が漏れた可能性が低いとして、該当する高齢者に紛失の事実は伝えていない。

　調査は毎年、６５歳以上の市民を対象に実施。名前や住所、生年月日、連絡先、健康状態などが書かれた調査票を市が民生委員に渡し、一人一人から生活状況を聞き取ってもらっている。

　昨年１２月、民生委員の１人から市に「調査票が見つからない」と連絡があり、紛失が発覚した。民生委員は自宅外に持ち出していないと説明。市は「自宅でシュレッダーにかけるなどしたと判断した」としている。（山岸洋介）