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新型コロナの影響で判断を迷う人も多い中、帰省時期を迎えた=7日午前、神戸市中央区加納町1、JR新神戸駅(撮影・坂井萌香)
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新型コロナの影響で判断を迷う人も多い中、帰省時期を迎えた=7日午前、神戸市中央区加納町1、JR新神戸駅(撮影・坂井萌香)

 関西でお盆休みや旅先で過ごす人々の移動が本格化した。鉄道会社がピークと見込んだ7日も大きな混雑はなく、新型コロナウイルスの感染拡大でまん延防止等重点措置が適用されている兵庫県でも夏の帰省を巡り、子育て世帯や1人暮らしの学生から「どうすればいいの」と戸惑う声が聞かれる。県は「県境を越える不要不急の往来自粛」を求めているが、判断は個々に委ねられているためで、「帰る」「帰らない」の判断はさまざまだ。(貝原加奈)

 「広島市内の夫の実家には帰省できそうにない」。4歳の男児を育てているパートの女性(39)=神戸市北区=は残念そうにこぼした。

 孫に会いたい義父母も、積極的に「おいで」とは言わないという。「神戸ナンバーの車で帰ることにも抵抗がある」と女性は複雑な心境を口にする。

 息子の誕生日だった7月は、義父母と中間地点の岡山県で会って3時間ほど一緒に過ごした。「人見知りの息子が慣れ親しむ時間が必要なのに…」とため息をついた。

 一方、自営業の女性(36)=兵庫県姫路市=は「神奈川県の実家に子連れで帰る」と話す。

 昨年11月、父が脳梗塞になった。その後、回復したが、「いつ会えなくなるかも分からない。後悔したくない」と決断。神奈川県は緊急事態宣言下にあるが、両親は新型コロナのワクチンを接種済み。2歳、5歳、7歳の息子3人を連れて新幹線で帰省し、1週間ほど実家で過ごす予定。

 迷っている人もいる。関西学院大学の4年生(21)は「まだ決めていない」といい、帰省するかどうか頭を悩ませる。

 三重県の実家では高齢の祖母が暮らす。自身はアルバイト先と自宅、大学だけを行き来する毎日だが、「万が一ウイルスを持って帰ってしまったらと考えると怖い」。「もし帰るなら、PCR検査を受けた上で親に車で迎えに来てもらおうかな」と考えている。

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