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 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、兵庫県が16日から「まん延防止等重点措置」の措置区域を、但馬地域以外の36市町に広げて酒類の提供を禁止することを受け、新たに対象となる地域からは、夏休みの観光シーズン直撃にため息が漏れた。

 「客足が一気に減ってしまう」。赤穂市で人気海鮮料理店を切り盛りする鎌島典子さん(47)は先行きを心配した。客足は7~8割まで戻っていたが、対象拡大が決まった12日には予約2件がキャンセルに。鎌島さんは「お酒を飲みながら料理を味わいたいという市外客が多いのに」と嘆いた。

 洲本市内でイタリアンレストランを経営する井壷幸徳さん(54)さんは「ここまで感染が広がれば仕方ない」。4月、洲本温泉の宿泊客が立ち寄れるように、新たに立ち飲み店も始めたが、制限なく営業できたのは約3週間だけ。今後、休業を余儀なくされ、「売り上げは想定の1~2割。ようやく4月分の協力金が出て、何とかやっていけるかなという感じ」。

 丹波篠山市でレストランや居酒屋3軒を経営する「丹波ささやまホロンピアホテル」の山下由晶社長は「まさか対象になるとは」と肩を落とす。8月に入って客足が戻ってきたところだったが、「丹波篠山は秋が観光シーズン。月末までただ耐えて、秋には少しでも落ち着くと信じて準備したい」と話した。

 一方、対象から外れた但馬地域の城崎温泉は夏休み期間もにぎわいを見せ、城崎温泉旅館協同組合の日生下民夫理事長は「今のところキャンセルも増えていない」と安心した様子。温泉街で働く人へのワクチン職場接種も終了し、恒例の連夜の打ち上げ花火も予定通り開催する。「感染防止に努めながら従来通りのおもてなしをしたい」と話す。(坂本 勝、中村有沙、綱嶋葉名、石川 翠)

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