明石ダコとして知られる兵庫・播磨灘のマダコが今年、史上最悪の不漁となっている。全国屈指の漁場の明石沖では、7月までの漁獲量が前年同期比で7割以上減少。もともと増減が大きい魚種だが、ベテラン漁師はかつてない状況に首をかしげる。過去に記録的な不漁の原因となった冬場の低水温もなく、専門家も「原因が分からない」と頭を抱える。
明石市内の5漁協によると、1~7月のマダコの漁獲量は約120トン。前年同期(約497トン)の25%以下に落ち込み、統計を取り始めてから最低の水準となっている。最盛期の6月以降も伸びは鈍く、7月の漁獲量は前年同月の18%。淡路島最大の水揚げがある富島(としま)漁協(淡路市)でも、前年の4分の1程度にとどまった。
不漁で価格も上昇している。兵庫県漁業協同組合連合会(明石市)によると、各漁協からの仕入れ値は5月以降、前年の約1・5倍となった。卸値も同様の高水準で推移しており、小売価格に跳ね返る。
生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は、生ダコの値段を据え置くが、ゆでダコは100グラム当たり598円と昨年より100円値上げした。担当者は「原価分を転嫁せざるを得なかった」と話す。
マダコの漁獲量は「三八(さんぱち)冷害」があった1963(昭和38)年をはじめ、84年と2018年にも記録的な不漁を経験。県水産技術センター(明石市)によると、いずれも直前の冬に漁場の水温が平年を大きく下回り、寒さに弱いマダコの多くが死に絶えたとされた。しかし、今年の水温は平年並みだったという。
同センターの長浜達章研究員(63)は「今年の不漁は過去の経験則で説明がつかない」とする。考えられる原因として、遊漁船やプレジャーボートによるタコ釣りの人気が高まったことや、海の栄養の低下を挙げ「減り続ければ、イカナゴのように深刻な事態になる恐れもある」と警告する。(山路 進、有冨晴貴)
【兵庫・播磨灘のマダコ漁】神戸市から赤穂市にかけてと淡路島で水揚げされる。通年漁獲されるが、水温が上がって動きが活発になる6月から8月が最盛期。漁法は海底に沈めた網を引く「底びき網」、穴に入る習性を逆手にとる「タコつぼ」、糸に付けた疑似餌でたぐり上げる「一本釣り」がある。タコ類の漁獲量は都道府県別で2位。マダコに限ると日本一とされる。
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